ソフトバンク・和田毅 日本S前「初めて監督に…」引退伝える 練習参加「わがままを許していただき感謝」

2024年11月05日 18:15

野球

ソフトバンク・和田毅 日本S前「初めて監督に…」引退伝える 練習参加「わがままを許していただき感謝」
引退会見を行う和田(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 現役引退を発表したソフトバンクの和田毅投手(43)が5日、福岡市内で記者会見を行った。
 「私、和田毅は今シーズンをもって引退します。まだ、たくさんの方からメールとか電話いただいて、全然返信とかもできていないんですが…まだ連絡できていない方々もたくさんいるんですが、この場を借りて伝えさせていただきます」とあいさつ。

 ここ数年、故障に悩まされ、今年7月には徐々に引退の決意が固まってきたという。

 今シーズン終盤に1軍合流した際は「今年は膝の痛みがほんとにきつくて。戻れるかというのは自分でも、戻れないなっていうのは正直覚悟していた。治療のかいもあって、9月前からよくなってきて。試合で投げられるようになるかもしれないと思った。その時に完全にそこで自分としては今年でやめようと決断したといいますか…球団にも伝えて。どんな形でもいいので、今年で最後だという気持ちでやっていた。肉離れしてしまって、日本シリーズ全く貢献できずに申し訳なかったですけれども」と回想。

 日本シリーズ前に本拠地で行われた練習に参加したのは「肉離れして申し訳なかったので…来年のために頑張ろうと声かけていただいた時に初めて(小久保)監督と(投手チーフコーチの)倉野さんとチーフトレーナーの鈴木淳士さんの3人だけに伝えた」と明かした。

 その上で「ホームにいる時は、チームの中でやらせてもらせませんかと言ってやらせてもらっていた。中には選手もそうだし、裏方さん、トレーナーさんだったり、なんでここにいるんだろうと不思議に思われた方もいたと思いますけれど。そんなわがままを監督、倉野さん、淳士さんに許していただいて、許可していただいて感謝しています」と述べた。

 和田は昨秋に就任した小久保監督から開幕ローテーション入りを確約され、本拠地開幕戦を任されたものの、負傷により回避。今季は先発で2勝に終わったが、シーズン終盤では救援としてプロ初ホールドを記録するなど存在感を示していた。

 ただ、ポストシーズンへ向けた10月13日の実戦形式マウンドで左足を痛め、CSファイナルS、日本シリーズでは登板がなかった。球団側は来季も戦力として評価していたが、日本シリーズ終了翌日の4日に和田から引退の申し出があり、チームも了承した。

 2002年自由獲得枠でダイエーに入団。03年の1年目には14勝で新人王となり、日本シリーズでは胴上げ投手となった。10年には最多勝とMVPを獲得。16年にも最多勝、最高勝率に輝く。12年からはメジャーにも挑戦し、現役22年間で165勝を挙げた。

 1989年に誕生のダイエー入団では最後の現役選手だった。

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