【54・8キロ契約 8回戦 ○那須川天心《3回終了TKO》ルイス・ロブレス● ( 2024年1月23日 エディオンアリーナ大阪 )】
那須川がこの試合に向けて取り組んだことは「待つ」ボクシングではなく「攻める」ボクシング。もともとセンスとタイミングの良さは持っていて、2戦目までは相手のパンチを外して打つスタイルだった。しかし、KOまではできなかったことで、ドシッと構える攻撃的なスタイルを取り入れた。
序盤から右ジャブをしっかり当てていた。そして左ボディーアッパーを効かせて、これからというところで、相手が諦めてしまった。結果は仕方がないが、あのままの流れだったら、4回か5回に連打でダウンを奪っていただろう。確実に力をつけていることは示せたし、那須川自身も進化している手応えは感じたと思う。
非常に技術ののみ込みの早い選手だ。ボクシングの幅は確実に広くなっている。 (帝拳ジム代表、元WBC世界スーパーライト級王者)