寺地拳四朗 世界14勝目!具志堅に並んだ日本歴代3位「必死の一言」11回以降判定狙いでベルト死守
2024年01月24日 04:30
格闘技
満足できるはずがない。「(中盤以降は)勝ちに徹したことで勝てた。そのぶん悔しさがある」。前回まで4連続KO勝利と攻撃的なスタイルで新境地を切り開いた。倒したい“欲”を制御し防衛を重ねるのも王者の務め。「ラスト2回はセコンドの指示。そこは守った」。世界戦勝利数は具志堅用高と並んで日本歴代3位の14勝に到達。かつて目指した連続防衛記録と違う形でレジェンドに肩を並べても喜べなかった。
昨年9月のWBCに続き、今回WBAの指名試合をクリアし、3団体統一戦へ進めそうな状況。それでも「今は加藤トレーナーとこの試合を見て反省したい。先のことは考えていない」。薄氷の勝利のショックは小さくないようだ。
▼浜田剛史氏 攻撃的なスタイルに変えて勝ってきた寺地は、ここ数試合と同じようにスタートから攻めた。右のカウンターを食らってダウンしてからもスタイルを変えなかったが、打ち疲れたところで攻められた。ただ、11、12回はアウトボクシングに切り替え、ジャブを突いた。しっかりポイントを取りにいき、勝ちきったのは素晴らしい。