女性劇団員の母親は28日、弁護士を通じ「娘は過酷な労働環境とひどいパワハラの中でも全力で、笑顔で舞台に立っていた。そんな娘を誇りに思っている」などとするコメントを出した。当初、パワハラを一切認めなかった歌劇団側に「全ては娘に非があった、そのための正当な範囲内での指導だった、パワハラは一切なかったというひどい内容でした」と悔しさをにじませ、事実を訴え続け、歌劇団側がパワハラを認める姿勢に転じたと振り返った。
さらに「2年半前やけどがあった時に泣き寝入りせず声を上げれば良かった、昨年2月に劇団がヘアアイロンによるやけどの事実を“事実無根”と発表した時に抗議すれば良かった」「声を上げておけば、娘の命は救えていたはず」と、女性の生前から、問題を隠蔽(いんぺい)し続けた歌劇団との戦いへの心境を明かした。
また、パワハラをようやく認めた歌劇団側に、現役のタカラジェンヌやOGからも「何もかもが後手だった」と歌劇団側の姿勢に失望する声が上がった。