「ふてほど」最終回 続編希望の声続出!阿部サダヲも期待 P回答は?令和の佐高くん→老年・井上まさか
2024年03月29日 23:09
芸能
宮藤官九郎氏がオリジナル脚本を手掛けたヒューマンコメディー。「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」の宮藤氏&阿部&磯山晶プロデューサーが「タイガー&ドラゴン」以来19年ぶりにタッグを組んだ。主人公は1986年(昭和61年)から2024年(令和6年)にタイムスリップしてしまった“昭和のダメおやじ”体育教師の小川市郎。彼の“不適切”な言動がコンプライアンスで縛られた令和の人々に考えるヒントを与えた。
毎回、昭和と令和のギャップなどを小ネタにして爆笑を誘いながら、「多様性」「働き方改革」「セクハラ」「既読スルー」「ルッキズム」「不倫」「分類」、そして最終回は「寛容」と社会的なテーマをミュージカルシーンに昇華。コンプライアンス社会に一石を投じる宮藤氏の意欲的な筆が冴え渡り、インターネット上で大反響を巻き起こした。
最終回は「アップデートしなきゃダメですか?」。タイムマシンの運行は残り1往復分。犬島渚(仲里依紗)を連れ、小川市郎(阿部サダヲ)は令和に別れを告げ、ついに昭和に帰った。ハラスメント休職中の渚は、小川純子(河合優実)と再会。元気を取り戻し、向坂キヨシ(坂元愛登)とともに令和に戻った。
市郎がいなくなった令和。向坂サカエ(吉田羊)が市郎の後任としてEBSテレビのカウンセラーに就任した。受験勉強中のキヨシは“謎の中年男性”と遭遇。何と、昭和で友達になった50代の佐高強(成田昭次)だった。
年が明け、87年1月。キヨシが背中を押し、不登校だった佐高くんは心機一転。高校卒業後、オンラインゲームの会社を設立し、今(24年)はCEO(最高経営責任者)。佐高くんが恩返ししたいと申し出ると、キヨシは井上昌和(三宅弘城)が研究・開発しているタイムマシン事業のスポンサーになってほしいとお願いした。
87年3月、葛飾区立第六中学校3年B組。卒業式後の謝恩会。教頭になった市郎は、井上くん(中田理智)や佐高くん(榎本司)ら生徒にメッセージを送った。
令和。渚は後輩・杉山(円井わん)と和解。市郎がマッチングアプリに悪戯したもあり、渚と秋津真彦(磯村勇斗)は交際がスタートした。
87年春。純子は大学の入学式。市郎は喫茶「すきゃんだる」へ。マスター(袴田吉彦)に話し掛けると、店内には誰もいない。トイレから音が聞こえる。のぞくと、壁の穴から“謎の老人男性”。何と、市郎の教え子にして、タイムマシンを開発した80代の井上昌和(小野武彦)だった。
井上は2054年からタイムトラベル。佐高くんの出資により、タイムトンネルを発見した。タイムマシンバスとは異なり、好きな時代へ行くことが可能。市郎は「トイレの壁の穴」(初回)や「トイレの天井の穴から落下したこと」(第2話)を思い出した。井上は「さあ、好きな時代に行きましょう!」と奥へ消える。市郎は穴をのぞき込み「いやいやいやいや」と身を引くが、もう一度、穴の中へーー。続編やスピンオフも十分あり得そうなラストに感じられた。
SNS上には「Season2でもSPでも劇場版でも何でもいいから続編切望」「是非、2054年バージョンの続編求む」「タイムトラベルができるようになったことで、続編の可能性も広がったのでは」「続編はかなりハードルが高そうだけど、スピンオフはかなりネタが転がっているよね」「このまま終わらせて、2人の運命を永遠に考察・議論していくのも、また良しかと」などの声が続出した。
主演の阿部サダヲはクランクアップに際し、同局を通じて「また皆さんとお会いしたいですし、もし続きがあったら楽しみだな…と思っています!」とコメント。期待や意欲を示した。
磯山プロデューサーは続編やスピンオフの可能性について、スポニチアネックスの取材に「素晴らしいアイデアがあれば、やぶさかではないんですけど。宮藤さんとも話をしたんですが、これなら!というものが見つかっていません。設定を考え始めると、これがなかなか難しくて、沼にハマってしまうんですよね(笑)」と明かしている。