佐々木八段 前日の増田八段に続きA級白星発進 豊島九段を破る 藤井名人挑戦へ20代2人がそろい踏み
2024年06月20日 01:08
芸能
先後は佐々木の先手にあらかじめ決まっており、戦型は角換わり腰掛け銀へ進んだ。腰掛けた銀同士の交換から戦闘開始し、豊島がその銀を再度5筋へ打ち付けた。そして3段目の佐々木王へ王手で突進。佐々木王に取らせ、中段へ引っ張り出すことに成功した。
さらに、佐々木の金取りに銀のタダ捨て。取ると、豊島に王手飛車、さらに金取りにもなる角打ちがある。前手71手目に1時間42分考えた佐々木は73手目にも38分を投入し、連続長考で残り17分。2時間33分残した豊島との形勢差は明らかだった。
銀による捨て駒2発で豊島がリードしたが終盤、佐々木が粘り強く指し回し、豊島に決め手を与えない。
最終盤、豊島が竜を再侵入させた直後、佐々木が「歩頭桂」の勝負手を放つ。2時間以上の残り時間差が100手目でついに逆転し、先に1分将棋へ突入したのは豊島だった。
前期7番勝負こそ1勝4敗で敗退したが、A級は7勝2敗で制した前期挑戦者を破る、佐々木の逆転勝利だった。