「虎に翼」寅子・伊藤沙莉“はるの日記”花江・森田望智に感謝「1人だったら…」優三&モン・パパにグッと
2024年07月05日 12:00
芸能
向田邦子賞に輝いたNHKよるドラ「恋せぬふたり」などの吉田恵里香氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算110作目。日本初の女性弁護士・判事・裁判所所長となった三淵嘉子氏をモデルに、法曹の世界に飛び込む日本初の女性・猪爪寅子(ともこ)の人生を描く。吉田氏は初の朝ドラ脚本。伊藤は2017年度前期「ひよっこ」以来2回目の朝ドラ出演、初主演となる。
――はると突然の別れ。
ここは特に、花江(森田望智)のありがたみを感じましたね。一緒に泣いて、母を弔ってくれる親友が家族としていてくれる。それがこんなにありがたいことだったんだと、寅子は母の死をもって実感したんだと思います。撮影では、望智の存在が凄く支えになりました。日記を燃やすシーンでは、炎に日記をくべるお芝居をしなきゃいけないのに、なかなかできなくて。もし私1人だったら、どうなっていたんだろう。望智に感謝です。
――第65回(6月28日)は寅子が歌う「モン・パパ」に合わせて登場人物たちの思いが交錯。
「きっと家裁で働く私を、夫も褒めてくれると思います」と、あらためて優三さん(仲野太賀)に思いをはせるんですよね。寅子の心には常に優三さんがいるということを表現できたことも含めて、このシーンには思い入れがあります。第48回(6月5日)で、優三さんの幻影が寅子に“何かに無我夢中になっている時のトラちゃんの顔が大好き”と語り掛けるシーンがありましたが、そこからここにつながっている流れが凄く好きなんですよ。優三さん亡き今、彼に対してできることが“何かに一生懸命になること”だとしたら、この時、日々の充実を感じているからこそ、再び優三さんを思い出したというか。そして寅子が歌っている時は、周りにいるみんなが泣きそうになっているんですよね。激動の時代、それぞれに人生があり、いろんな葛藤と闘ってきて今がある。全員がそんな顔をしていて、グッときました。