都知事選で「若者の行動が理解できない人」へ 三浦瑠麗氏が“世代別”に分析「若者に好かれるのは…」
2024年07月08日 09:47
芸能
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当初は小池氏と蓮舫氏の“一騎打ち”とみられていた都知事選だが、ふたを開けてみれば石丸旋風が吹き荒れていた。SNSに強い石丸氏を、若年層が支持した。
この流れを、三浦氏は「都知事選、若年層の行動が理解できないという人が多いようですが、今回の都知事選はどの媒体(テレビ、新聞、X、インスタ、Facebook、YouTube、TikTokその他)の情報に触れているかによって投票行動が変わった重要な選挙です」と分析する。「テレビ視聴層に強いのは圧倒的に小池百合子氏。蓮舫氏はテレビ視聴の影響もありますが、snsではエコーチェンバー効果が起きて内輪のつながりの輪を広げることができず」とした。
三浦氏によると、「候補者のメッセージの訴求力で、情報摂取方法と並ぶ重要な点は、世代による“改革の夢”の原体験の違い」だという。「蓮舫陣営が強い70代は、平成の改革期に現役であった人たち。その時代の改革の夢のイメージのままきています」とし、「“改革”が意味する人、イメージが世代によって全く異なることに留意しなければ、異なる世代がなぜ自分と違う投票行動をするのかが理解できません」と説明した。
石丸氏については「既存メディア、既存政党との対決姿勢を打ち出し、50代以下の現状否定傾向の票を攫いました」というが「逆に現状維持傾向の票は取れていないから現職がこれだけ強い」と小池氏と対比。
安野貴博氏に関しては「善戦した安野氏は対決型構図ではないスタイルで若いマイルド変革層に受けている。彼は対立を好まない現状維持傾向の若者にも好かれるポテンシャルがあります」とした。
暇空茜氏については「これまでの“改革の夢”を傍観者的に見させられてきて幻滅した現状否定と肯定感情のせめぎ合う層を取ったと思っています。“失われた世代”と言ってもいい。おそらく年代としては30-50代のネットユーザー層に食い込んだことでしょう」と分析。
田母神俊雄氏については「右派を惹きつけたが、知名度とキャラが立っている割に得票が伸びないのは、やはり既知の候補で新味がないからです」とし、「無党派の動向において、既知の候補かどうかというのは大きい。既知だと知名度は上がりますが、期待値が下がるからです」とまとめた。