高山莉加 柔道混合団体決勝前に涙 チームメートの一言に勇気「そのアドバイスがなかったら…」
2024年08月11日 21:33
芸能
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番組のカメラは、高山の意外な姿をとらえていた。試合前にもかかわらず、高山が涙に暮れる様子だった。「めちゃくちゃ怖くて、もう恐怖を覚えてしまって。マジか。戦いたくない。デカい人たちと…というのが、本心でした」。涙は恐怖心からくるものだった。
日本は78キロ超級の素根輝(24=パーク24)が古傷の膝を痛めて欠場。超級の選手を、1階級下の高山が一手に引き受けていた。準々決勝でも「超級の選手にボコボコにされて、その時に怖くて」と回想。「励ましの言葉とかも全部、“本当にケガだけはせずに帰ってきて下さい”という言葉だったので、もっと恐怖心が増えていって」と明かした。
そんな中、畳に立つ勇気をくれたのが、素根だった。「“帯を持って後ろに投げ捨てにいくとかする柔道だから”と、細かくアドバイスをくれて。本当にそのアドバイスがなかったら、恐怖心しかなくて。“大丈夫ですよ。大丈夫”って言葉をもらって、私、大丈夫なんだって」と話した。
素根の言葉は、高山に勇気を与えた。帯を持って宙づりにされるなど、圧倒的な力の差にも屈せず、大内刈りで技あり。最後まで耐え抜き、柔よく剛を制した。高山は「たぶん素根輝が降ってきましたね、私に。一緒に戦っている。何なら2人で戦ってる感じがしました」と振り返った。
日本は高山の勝利で2連勝スタートと勢いづいたが、最後はフランスに敗れて銀メダル。それでも高山は「どんな色でも頑張って戦った証拠でもあるので、金メダルよりもチームで戦った銀メダル。金メダルよりも一番光って見えましたね」と語った。