菊地幸夫弁護士 斎藤知事めぐるパワハラ疑惑アンケートに見解 職員らの覚悟に「非常に重い事実」

2024年08月20日 15:27

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菊地幸夫弁護士 斎藤知事めぐるパワハラ疑惑アンケートに見解 職員らの覚悟に「非常に重い事実」
菊地幸夫弁護士 Photo By スポニチ
 弁護士の菊地幸夫氏が20日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などをめぐる職員へのアンケート結果についてコメントした。
 知事の疑惑を内部告発した元県西播磨県民局長の男性に対し、斎藤知事は当初「うそ八百」などと完全否定。県は告発を誹謗中傷と認定し、男性に懲戒処分を課した。その後、調査の中立性に疑問が生じ、県議会が百条委員会の設置を決定したが、男性は7日に死亡。自殺とみられる。

 同委員会が実施した職員へのアンケートの中間報告では、斎藤知事によるパワハラを目撃、経験したり、人づてに聞いた人の割合は38・3%に上ったことが分かった。斎藤知事は20日、この結果について「内容を承知していないのでコメントは差し控えたい」「した記憶はない」などと否定した。

 アンケート結果と斎藤知事の反応について、菊地氏は「“こういうことがあったんじゃないか?”という質問に、知事は“そういう認識はない”というか、真っ向から対立ですよね」と説明。その上で、アンケート回答の重さについて自身の考えを語った。回答した職員たちに対しては、「もしかすると自分もそう(処分を受けることに)なるかもしれないということで、リスクを負って書いている。そうなると、アンケートに回答している方は、自分にそういう危険が及ぶかもしれないけど回答しようと」と、その心意気に言及。一方、斎藤知事に対しては「否定すれば有利になる。認めるよりは有利になる」とした。

 そうしたことを踏まえ、「ノーと言えば有利になる人(知事)が言っているノーと、自分に危険が及ぶかもしれないけれど書いている人(職員)が言っていることと、どっちを信用するか。裁判の場であれば、どっちがうそをつく利益があるのかという視点でも見る。そうやって見ると興味深い」と自身の見解を示した。

 アンケートは記名、無記名を選択できる方式で行われたが、現時点で300人を超える職員が記名で回答し、200人超が調査に「協力する」と答えている。菊地氏は「少なくない人が、百条委員会などに“自分は(証言に)出て行ってもいい”とおっしゃっている。非常に重い事実だと思います」と、職員たちの覚悟を感じていた。

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