脊髄梗塞で闘病の佐藤弘道 車運転できるまでに回復 家族の支えに感謝「前向きな言葉しか来なかった」
2024年11月05日 20:16
芸能
脊髄につながる血管が詰まり、神経が機能しなくなる病気で、まひ、筋力低下、感覚障害などを引き起こす。10万人に1人が発症し、いまだ有効な治療法が確立されていない。佐藤の場合はへそから下の感覚がなくなり、まったく動かせなくなった。医師からは「この病気に完治という言葉はない」と、覚悟するよう言われたという。
佐藤のリハビリの様子に、番組スタッフが密着。現在は歩けるまでに回復し、30階以上ある高層マンションを階段で上る様子も紹介された。
佐藤は妻に付き添われてスタジオにも登場した。現在も腰回りの感覚がなく、「たとえば携帯電話とか、(いすの座面に置いてあって)座っても、分からないです。完全にまひしているので」と、状況を説明した。
妻と2人の息子との4人家族。妻によると、佐藤の病気発症の時の息子たちの反応は前向きだったという。「まず息子たちに伝えなきゃいけない。伝えた時に、“生きてるんでしょう?元気なんでしょう?”という一言で。“ああ、そうだ、生きているんじゃんね。下半身が動かなくたって、お父さん、元気元気。上は全然、大丈夫”って言ったその日から、“そうだ、生きているんだったら何とかなるから、明日から考えよう。毎日LINEしよう”と、家族LINEが始まって」と振り返った。
さっそくできた家族LINEで、佐藤は「ごめんね」と投稿した。息子たちの反応は、“ひろみちお兄さん”を上回るポジティブさだったという。妻は「“お父さん、ごめんねじゃなくて、車いすでできることはいっぱいあるよ。俺たちと一緒にできることが”って。息子たちって、こんなにお父さんと一緒でポジティブで、人生って生きていればまた楽しいことがあるんだなって思った」とやりとりを明かした。
2カ月半の入院生活を終え、現在は週1回のリハビリ病院通い、8月からはパーソナルジムに通い始めた佐藤。現在は乗用車の運転もできるという。「公安委員会に診断書を持って行く。シミュレーションでテストするんですけど、足の踏み込みとか、とっさの判断のテストがあるんですけど、それをするとOKをもらえて」と明かし、スタジオを驚かせた。
発症してから、妻や息子たちが佐藤の前で涙を見せたことはないという。「息子たちも、妻もそうですけど、本当に前向きな、ポジティブな言葉しか来なかったので、それで本当に助けられた」と、家族の愛に感謝していた。