【中日新聞杯】2歳G1馬キラーアビリティ復活V!斉藤崇師&団野の師弟で初重賞制覇
2022年12月11日 05:00
競馬
鞍上の巧みなリードで豪快な末脚を引き出した。スタートで約1馬身のビハインド。激しい気性の相棒をもまれない後方へスッと下げた。道中は折り合い重視。だんご状態の直線は狭い1頭分のスペースを突き、グイグイ加速。先に抜け出した2着マテンロウレオをゴール前で首差捉えた。団野は「ペースが遅くなって折り合いはしんどかったけど、馬がこらえて最後まで伸びてくれました」と称えた。
コンビ結成が決まり、中間は調教に3度騎乗。パートナーの悪癖を制御するため、クロス鼻革を初めて装着した。団野は「調教から着けて、実戦でも効果は大きかったです」と馬具の効果を口にした。
約1年ぶりの勝利に斉藤崇師は「前回から(状態も)良くなっていたし、最後は地力を見せてくれました」と振り返った。デビュー4年目の弟子とのタイトル獲得に「いつか大成と勝ちたいと思っていたので本当にうれしいです」と声を弾ませた。今後については「続けて使うと、気持ちが乗りすぎる。放牧に出して来年を見据えます」と話すにとどめたが、復活した2歳王者が来年の重賞戦線を盛り上げていく。
◆キラーアビリティ 父ディープインパクト 母キラーグレイシス(母の父コンガリー)19年1月27日生まれ 牡3歳 栗東・斉藤崇厩舎所属 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績8戦3勝(重賞2勝目) 総獲得賞金1億2731万8000円。馬名は母名からの連想で素晴らしい能力・才能。