24年春クラシック牝馬主役はアスコリピチェーノ!文句なしの桜花賞V最有力
2024年01月01日 05:30
競馬
笑う門には福来る。常に笑顔で馬に接する黒岩師に、昨年は“幸運”が連鎖した。春先に入厩したアスコリピチェーノは、大きな問題なく予定通り追い切りを消化。そのため想像以上に仕上がりは早く、早い時期でのデビューがかなった。「6月に初戦を迎えられたことが、まず運が良かったというか大きかった。本当に順調に調整できて良かったです」。
早期の新馬戦を勝ち切ったことで、ゆとりあるローテを選択。新馬戦から新潟2歳Sまでの2カ月、新潟2歳Sから阪神JFまでの3カ月、しっかり休養させたことで無理なく馬の成長を促すことができた。「精神面、肉体面ともに変わっていくのが分かった」。迎えた大一番、阪神JFは並み居る強敵相手に完勝。「力があるのは分かっていたので緊張感というより期待感を持ってレースを見られましたね」。全てがかみ合ってのG1初制覇だった。
桜花賞には阪神JFで戦った馬だけではなく、別路線組の“新星”も相手になる。それでも黒岩師は「どんな馬が出てきても自分の馬に集中するだけ」と冷静沈着だ。「ダイワメジャー産駒らしい気の強さがありつつ、オンオフをしっかり切り替えられる。操縦性も高いし、長くいい脚も使える馬」。彩り豊かなおせち料理のように魅力たっぷりの素質馬が、連勝街道を歩んでいく。