【競輪選手 黒瀬浩太郎】123期を先頭で引っ張る潜在能力「自分の力を生かせる職業」

2024年01月01日 07:00

競輪

【競輪選手 黒瀬浩太郎】123期を先頭で引っ張る潜在能力「自分の力を生かせる職業」
黒瀬浩太郎 Photo By スポニチ
 23年の競輪界は若手が続々と頭角を現した。今年もパリ五輪自転車競技出場選手に負けじとニューヒーロー、ニューヒロインが誕生しそう。スポニチでは24年の辰年に昇竜の勢いで伸びそうな逸材をピックアップ。中四国地区からは黒瀬浩太郎(23=広島)だ。
 黒瀬は高校、大学と自転車競技で活躍。「自分の力を最も生かせる職業だと思った」と競輪選手を選択。養成所ではゴールデンキャップを獲得し、1位の荒川達郎に次ぐ2位で、123期生の中で屈指の潜在能力を秘めている。123期だけの新人戦では決勝進出なしと予想外に苦戦したが、7月からのチャレンジレースでは落車をのぞき負け知らず。11月2日に特別昇班を決めた。

 迎えた11月21日からの高知A級1、2班戦の初日予選は当然に人気。しかし内に詰まったまま6着敗退でプロの洗礼を浴びる。それでも残りの2日間は1着で意地は見せた。次の27日からの玉野開催では気持ちを切り替え臨んだ。初日は突っ張って逃げ切り、先行力をアピールした。

 「高知の初日は焦ってしまった。今回は今までの反省を生かして突っ張りました。あの距離を踏んでも踏めている感じはあった」

 準決勝も強風の中で逃げ切り連勝で決勝戦に進出。決勝戦こそ6番手からの捲り不発で6着に終わったが自信をつかんだシリーズになった。

 今年の目標は「ルーキーチャンピオンで勝つことです。前半でレースに慣れて後半でS級9連勝を達成したい。今は力と技術をつける時。運良くS級に上がっても通用しないと思う」としっかり将来を見すえている。犬伏湧也、山口拳矢のようにダッシュで勝負する選手になりたいと話す。上位で活躍するために「体重が軽いので風が吹くと止まってしまう。大学の時は78キロなのに今は70キロ。なかなか増えない体重を増やすのが課題です」とパワー強化をはかり、123期を先頭で引っ張っていく。

 ◇黒瀬 浩太郎(くろせ・こうたろう)2000年(平12)1月24日生まれ、広島県出身の23歳。123期養成所順位2位で23年4月宇都宮でデビュー。通算成績は32戦21勝。1メートル68、70キロ。血液型O。

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