【競輪選手 日野未来】憧れは自力選手 ダッシュ磨いてファンのため「大穴あけたい」

2024年01月01日 07:00

競輪

【競輪選手 日野未来】憧れは自力選手 ダッシュ磨いてファンのため「大穴あけたい」
日野未来 Photo By スポニチ
 23年の競輪界は若手が続々と頭角を現した。今年もパリ五輪自転車競技出場選手に負けじとニューヒーロー、ニューヒロインが誕生しそう。スポニチでは24年の辰年に昇竜の勢いで伸びそうな逸材をピックアップ。近畿地区からはガールズの日野未来(30=奈良)だ。
 今年はさらにステップアップする“未来”が待っている。そんな予感を感じさせる日野の成長ぶりだ。

 ガールズケイリン初のG1となった昨年6月岸和田のパールカップは6、2、5着。トップクラス相手では力の差を痛感したが、10月松戸のオールガールズクラシックの予選で、小林優香、荒牧聖未ら相手に突っ張り先行で堂々の逃げ切り勝ちでG1初勝利。

 その後は波に乗って、10月大宮を皮切りに3連続優勝を達成と勢いはMAX。倒した相手が石井寛子、山原さくら、尾方真生など実力は衆目も認める存在だ。

 「(23年は)位置取り重視のレースをしていこうと思ったが、持ち味はダッシュなんでそれを生かした勝負をしていこうと。やっぱり憧れるのは自力でやっている人なんです」

 児玉碧衣、奥井迪らの走りもそうだが、一番影響を受けたのが尾崎睦だった。

 「尾崎さんは(22年)地元の平塚のグランプリに出られなかったけど、それでも自力を貫いて勝っていく姿に感動したんです。自分もそういうところを目指さないとダメだと」

 それがバック本数にも表れて、思い切りの良い積極的な仕掛けになっている。

 「ナショナルチームの練習は継続してやってます。脇本(雄太)さんのメニューやウエートの方法も取り入れたり、そのあたりが優勝につながったのかな」

 3連続優勝ができた好調の要因を話してくれた。昨年末には体調を崩して、柳原真緒との114期対決となった12月向日町決勝戦は完敗を喫した。その柳原にして「(日野と)練習したこともあるけど、ダッシュは凄い」とスピード勝負なら一目置かれるほどだ。

 24年の目標は「(23年に)新設されたG1には出たいが、まずは目の前の一戦一戦をしっかり勝てるように。普通開催でも優勝することを目標にしてきたし、そういう意識でいきたいですね」と話す。タレントからスポーツ経験なしで、ガールズケイリンへ転身。18年7月デビューから5年半がたった。一時は「代謝制度」の対象にもなったが、大きく成長した。

 「車券に貢献することが大事だと思うし、ファンにも喜んでもらえる。G1に出たときは大穴をあけたいですね(笑い)」

 ガールズケイリンのトップクラスへ。24年は大きく羽ばたく。

 ◇日野 未来(ひの・みらい)1993年(平5)1月26日生まれ、大分県大分市出身の30歳。114期生ではガールズ史上4人目のゴールデンキャップを獲得。18年7月奈良でデビュー。自慢の鋭いダッシュ力はガールズ指折り。1メートル65。血液型O。

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