中村「悔しい」2大会ぶり2度目銅!延長で地元選手下す
2016年08月08日 05:15
五輪
![中村「悔しい」2大会ぶり2度目銅!延長で地元選手下す](/sports/news/2016/08/08/jpeg/G20160807013121910_view.jpg)
柔道の女子52キロ級で3大会連続出場の中村美里(27、三井住友海上)が北京五輪以来、2度目の銅メダルを獲得した。
初戦となる2回戦で一本勝ち。準々決勝もゴールデンスコア方式の延長にもつれたものの最後は一本勝ち。ところが準決勝ではマイリンダ・ケルメンディ(コソボ)に指導の差で敗れて3位決定戦にまわった。3位決定戦では、地元のエリカ・ミランダ(ブラジル)相手に指導1つずつで延長に突入。2分29秒に大内刈りでで有効を取り、銅メダルを獲得した。
初出場の北京五輪で銅メダル、前回のロンドン五輪も初戦敗退。「過去2回は悔しい思いをした。リオではとにかく喜びたい」と三度目の正直をと臨んだリオ。念願の金メダルこそは獲得できなかったが、日本柔道に3つ目のメダルをもたらした。
中村は「やはり金メダルを狙っていたので悔しい気持ちです。3位決定戦はあと1回という気持ちで、とにかく勝ちに行こうと思って切り替えました。苦しい試合でしたが最後まで諦めず戦いました」と厳しい表情で語った。
相手が地元ブラジルの選手だったことから、「エリカ」という大声援の中での戦いとなったが、両親が応援していたことを聞かされると、目に涙があふれ、こぼれないように必死で上を向きながら「ロンドンでは1試合しか見せられなかったんですが、今回はもう少し試合を見せられることができて良かった」と語った。
表彰式後には銅メダルを首から下げ「いろんな経験をして取ったメダルなので大事にしたい」と落ち着いだ表情でかみしめるように語っていた。