手倉森ジャパン 原点回帰2トップだ!●なら敗退コロンビア戦へ
2016年08月08日 05:30
五輪
![手倉森ジャパン 原点回帰2トップだ!●なら敗退コロンビア戦へ](/olympic/news/2016/08/08/jpeg/G20160808013118300_view.jpg)
アジアを制した“王者のシステム”で負けられない一戦に臨む。6日の練習で冒頭15分の公開時間帯に戦術練習を行い、陣容の一端を披露。手倉森監督は「一つ(試合を)落とした後、取らないといけない戦術と姿勢というのはいかに攻撃的になれるかということ。攻撃的な守備を表現できれば」と意図を明かした。
4日のナイジェリア戦は相手に合わせて4―3―3で臨んだが、オーバーエージのDF塩谷、藤春には不慣れで守備ではマークの受け渡しなど後手に回った。しかし、ダブルボランチを置くシステムはセルジッペ戦(4―4―2)、ブラジル戦(4―2―3―1)でも経験済みだ。U―23世代にもアジア最終予選の基本布陣でむしろ本来の形。初戦はばたついた立ち上がりだが、今度は前に出る守備で機先を制す。
初戦の最大の敗因は精神的なもので、ミスを引きずった選手がさらにミスを重ねるという悪循環に陥った。「日本のためにとか国民のためにとか言い過ぎて、気負わせてしまった。今度は、今ここに来ているチームを信じようと言うことを言いたい」と指揮官自身もミスを修正する考えだ。
負ければ敗退という重圧がかかる一戦。ミーティングでは11~12年のプレミアリーグでマンチェスターCが最終節QPR戦でロスタイムに2得点して44季ぶりの優勝を飾った“奇跡”を映像で見て選手に崖っ縁からはい上がるイメージを重ねさせた。U―20W杯出場を逃し「勝てない世代」と言われ、14年U―22アジア選手権、同年の仁川アジア大会で8強に終わり、五輪出場すら危ぶまれた手倉森ジャパン。「逆境に立っていることがこのチームは普通。いよいよステージが整った。負けたら終わりという試合こそがリオ五輪世代(の象徴的な状況)」。壁は乗り越えるためにある。