後輩に萩野効果!高3まで所属したスクール記録会で9割自己新
2016年08月08日 05:30
五輪
小学3年から高校3年までの10年間、指導した前田コーチは「勉強もできる子で、特に漢字は凄かった」と振り返った。小学3、4年生のころ「鮪(まぐろ)」「鱸(すずき)」など、さかなへんの漢字が何個も書かれた湯飲みを持ってきて「先生、読める?」と質問してきた。「全然、読めない」と答えると、全ての読み上げ「今日一日で覚えたんだ」と笑顔を見せた。そんな“漢字博士”が、まるで魚のように水中を突き進み、金メダルをつかみ取った。
萩野のレース後、40人のスクール生に「みんな、萩野先輩に続くんだぞ」と声を掛けた。すると、9割の子供が自己記録を更新。早くも“萩野効果”が表れた格好だ。
「うちのスクール生だけでなく、栃木、いや日本の水泳界を引っ張っていってもらいたい。この後のレースももちろん、4年後の東京でも金メダルを」。恩師は教え子にエールを送った。