ネイマール演技バレても最後に1発!ブラジル1勝 決勝T前進

2018年06月23日 05:30

サッカー

ネイマール演技バレても最後に1発!ブラジル1勝 決勝T前進
終了間際に得点を決めたネイマール(AP) Photo By AP
 【W杯1次リーグE組   ブラジル2―0コスタリカ ( 2018年6月22日    サンクトペテルブルク )】 E組のブラジルは22日にコスタリカと対戦し、2―0で今大会初勝利を挙げた。後半アディショナルタイムにMFコウチーニョ(26=バルセロナ)のゴールで均衡を破ると、終了間際にFWネイマール(26=パリSG)が左足で同国歴代3位の国際Aマッチ通算56得点目となる今大会初ゴール。最多優勝5回を誇る王国が、エースの復活弾で1勝1分けの勝ち点4とし、1次リーグ敗退危機の崖っ縁からはい上がった。
 試合終了のホイッスルが鳴ると、ネイマールはそのままピッチ中央に座り込み手で顔を覆って号泣した。後半アディショナルタイムに左足で待望の今大会初得点をマーク。1次リーグ敗退危機の重圧からもようやく解き放たれた。チチ監督が前日「問題ない」と期待していたとおりの活躍。ダメ押しの一撃はロマーリオを抜いて同国歴代3位となる国際Aマッチ通算56得点目だった。

 明らかに万全でなかった。1―1ドローのスイス戦で歴代2位の10度のファウルを受け、翌日からは右足首に痛みを訴え別メニューが続いた。全体練習に合流できたのも試合のわずか2日前。前半から何度も仕掛けた得意のドリブルにいつもの切れはなく、GKナバスと1対1となった後半27分の右足シュートも枠外。同33分にはPKを奪ったが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の判定の末に、取り消し。“演技”にも切れを欠いた。

 それでも最後まで諦めなかった。初戦から2試合勝ちなしなら40年ぶりの屈辱だったが、最後まで攻撃の手を緩めず、最後の最後に名手ナバスのゴールをこじ開けた。2月に第5中足骨を骨折し、3カ月のブランクから復帰したばかり。チチ監督は「トップコンディションに戻るには5試合必要」と言う。この試合はその2試合目。母国開催だった前回の屈辱を晴らすためにも、ここで負けるわけにはいかなかった。

 先制点を挙げたコウチーニョは「難しいケガを乗り越えたネイマールの喜びはチーム全体に伝わった」と声を弾ませた。いら立ち、歓喜、涙…。前日にアルゼンチンが敗れてメッシが1次リーグ敗退危機に陥った中、もうひとりの主役は感情が大きく揺れ動いた一戦で完全復活への準備を整えた。

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