【森保Jの26人】上田綺世 ベルギー経験し“W杯仕様”に

2022年11月07日 04:30

サッカー

【森保Jの26人】上田綺世 ベルギー経験し“W杯仕様”に
日本代表FW上田綺世 Photo By スポニチ
 鹿島からベルギーへ移籍したことで、上田はW杯仕様に変化した。ベルギーでは最終ラインからパスをつなぐスタイルのチームはほとんどなく、どのチームも前から激しく寄せるという、Jとは180度違うサッカースタイルに最初は面食らった部分もあった。5試合は無得点だったが、ここにきてゴールを量産。森保ジャパンでも想定される前線からのプレス、ポストプレーなどを経験し「プレーの引き出しを増やす刺激になっている」と手応えを口にしている。
 過去にも壁にぶつかって成長してきた。鹿島ジュニアユースノルテ時代のこと。恒例となっている8月後半のブラジル遠征で、それまで見たことのない1メートル90近い大型DFと対峙(たいじ)した。ファウルを覚悟で当たってくる相手にも、小さな上田少年は果敢に挑戦していった。

 上田を指導した小笠原賢二監督は「カルチャーショックを受けてましたね。こんなにでかくて速くてうまいんだ、と驚いていた」と振り返る。帰国後はブラジル選手をイメージして目の色を変えて練習に取り組み「世界と戦う意識を変えた部分は大きかったと思う」という。

 サッカーファンから“理不尽”とも称されるパワーショットで8強の壁を壊す準備はできている。「僕はどの環境でも点が取れるFWになりたいと思っている」。夢舞台で代表初ゴールを虎視眈々(たんたん)と狙っている。(河西 崇)

 ◇上田 綺世(うえだ・あやせ)1998年(平10)8月28日生まれ、水戸市出身の24歳。茨城・鹿島学園高―法大。19年夏に法大サッカー部を退部し、鹿島へ加入した。今季のJリーグで10得点を挙げると、7月にベルギーに移籍。日本代表では10試合0得点。1メートル82、76キロ。利き足は右。

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