ブライトン・三笘 頭でプレミア1号!レッド誘発&2発演出 見せ場だらけの90分

2022年11月07日 04:30

サッカー

ブライトン・三笘 頭でプレミア1号!レッド誘発&2発演出 見せ場だらけの90分
ウルバーハンプトン戦の前半、ゴールを決めるブライトンの三笘(ロイター)
 【イングランド・プレミアリーグ   ブライトン3―2ウルバーハンプトン ( 2022年11月5日    英国・ウルバーハンプトン )】 ブライトンのMF三笘薫(25)は5日、ウルバーハンプトン戦でプレミアリーグ初ゴールなど全3得点に絡む活躍で3―2の勝利に貢献した。
 待望の瞬間は、予想外の形で訪れた。1―2の前半44分。右クロスに三笘が競り合い、DFの背後から頭でボールを叩きつける。開幕13戦目で決めたプレミアリーグ初ゴールはなんとヘディング。足元の技術に優れたアタッカーは「とっさに跳んでいて。自分でも驚いたが、元々ヘディングは苦手ではないので」と振り返った。

 見せ場はゴールだけではない。前半10分には左サイドから絶妙なパスで先制の起点となった。右アウトサイドで予備動作なしに相手2人の間を通し「(相手が)1対1を警戒して距離を取っていた。レオ(トロサール)が見えたんで、いいタイミングで出せたかな。(アウトサイドのパスは)タイミングが分かりにくいところがある。自分の特長」と胸を張った。

 同点とした直後の前半終了間際には快足を飛ばして浮き球のロングパスに抜け出して左足でトラップ。たまらずファウルで止めた相手DFの退場を誘ったシーンを「ファーストタッチで決まったかな」と分析した。後半38分には相手のスライディングをかわし、左サイドをゴールライン際までえぐって折り返して決勝点を呼び込んだ。「キックフェイントしたら、やっぱ(相手が)滑るんで。あの形になれば」と満足感を漂わせた。

 後半45分に退くまで素早い動き出しにボールが足元から離れないドリブル、広い視野に優れたパスセンスと能力を凝縮した“三笘劇場”で連勝を演出。前節のチェルシー戦で初アシストを記録した際は「手応え?全然感じていない」と厳しい自己評価だったが、この日は「初めて結果が出たので評価できる。勝つことが大事。次につながった」と語った。

 10月14日に痛めた右足首は「シュートを強く打てるところまではいっていない。抑えながらやっている」という。全開プレーはカタールで。ここからさらにギアを上げていく。

 ○…地元メディアは三笘を高く評価した。サセックス・エクスプレス紙は10点の満点でマン・オブ・ザ・マッチに選出し「真の脅威だった。エネルギー、スピード、ポジティブなプレーをチームに非常に多くもたらした。ブライトンの全得点で重要な役割を果たした」と称賛。サセックス・ライブは9点をつけ「相手右サイドバックに多くの問題を引き起こした。絶え間なく怖さを示したミトマにウルブズは全く対処できなかった」と評した。

 【三笘と一問一答】

 ――ゴールを振り返って。

 「アダム(ララーナ)がああいうところにくれるのは分かっていた。パスを褒めないといけないかな」

 ――イメージと違う、頭で初ゴール。

 「不思議な感じ。これでヘディングができると思われればいいこと。他にシュートのチャンスもあったが、見えていたので周りを使った。もっと強引にいってもいいかな、というところもあった」

 ――先発で活躍。大きな意味がある試合。

 「(前節の)チェルシー戦でうまいこと勝てた。ここでアピールするのは重要と思っていた。勝つことが次もスタート(先発)ということにつながる。自分の特長を出すだけでなく、チームとして勝つことを強調したい」

 ――W杯の代表発表でスイッチが入った?

 「選ばれることを想定していたので。でも、引き締まる気持ちはあった。責任はある」

 ――点取り屋ではないと話していても、初ゴールでホッとする?

 「そうですね。点を取れれば取りたいと常に思っている。一番ベストの選択肢をいつもすることが大事かな」

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