【森保Jの26人】南野拓実 強い精神力の「10番」結果で示す

2022年11月07日 04:30

サッカー

【森保Jの26人】南野拓実 強い精神力の「10番」結果で示す
南野拓実
 所属するモナコ(フランス)でも、森保ジャパンでも苦境に立たされている。それでも南野ならば打破する。「94ジャパン」と称され、11年のU―17W杯で共闘した早川史哉(新潟)は、そう信じている。
 「あのときは拓実中心のチームだったんですけど、あまり調子が良くなくて得点が取れていなかった。でも(決勝トーナメント1回戦の)ニュージーランド戦でやっと取れた」。悔しさを力に変えられる精神力。仲間のために戦う優しさと強さ。それが南野を日本代表の10番にまで成長させた要因の一つだ。

 早川が南野と直近で会ったのは18年10月。日本代表が新潟で親善試合を行った時で、早川にとっては16年4月に診断された急性白血病から復帰したばかりの時期だった。白血病と診断された際に真っ先に伝えたのが岩波(浦和)と南野。体調の話などをし「凄いな」と励まされたという。今季、新潟がJ2優勝を決めると「おめでとう」のメッセージが届いた。11年の時を経ても、戦う舞台が違っても、94ジャパンの絆は変わらない。

 南野はモナコではベンチを温める日々が続き、森保ジャパンでもレギュラー落ちの危機だが、早川は「難しい状況でも結果で示す。それが僕らの中の拓実なので」と心配していない。今W杯メンバーでは唯一の94ジャパン戦士。仲間のエールや思いを背負い、カタールのピッチに立つ。(飯間 健)

 ◇南野 拓実(みなみの・たくみ)1995年(平7)1月16日生まれ、大阪府泉佐野市出身の27歳。C大阪アカデミーを経て13年にトップ昇格。15年1月にザルツブルク(オーストリア)移籍。20年1月にリバプール(イングランド)へ完全移籍し、22年6月からモナコ所属。15年10月にA代表デビュー。国際Aマッチ通算43試合17得点。1メートル74、68キロ。利き足は右。

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