サッカー担当記者が期待する日本の第2戦の戦い方“大量得点を狙い攻める”“2チーム目を信じる”

2022年11月27日 05:10

サッカー

サッカー担当記者が期待する日本の第2戦の戦い方“大量得点を狙い攻める”“2チーム目を信じる”
引き締まった表情の森保監督(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【FIFAワールドカップカタール大会1次リーグE組   日本―コスタリカ ( 2022年11月27日    A・ビン・アリ競技場 )】 日本はコスタリカ戦に勝っても、決勝トーナメント進出が決まらず、第3戦スペイン戦が大一番となる可能性もある。中3日の第2戦をどんなスタンスで挑むべきか。記者2人が持論を展開した。
 ≪得失点差勝負の可能性 大量得点でドイツにプレッシャーかけたい≫タイムラグが第2戦を難しいものにしている。日本―コスタリカの9時間後にドイツ―スペインがキックオフ。勝っても、ライバルの結果次第では第3戦までもつれる。だからこそ、大量得点を狙いに攻めの一手をどんどん繰り出すべきだ。

 思い返されるのは96年アトランタ五輪だ。初戦でブラジルに大金星。だが2戦目のナイジェリアに黒星を喫し、最終戦ハンガリーには勝利したが、3チームが2勝1敗で並び得失点差の末に1次リーグ敗退が決まった。コスタリカ戦は勝ち点3が最優先。それは大前提だが、ドイツ戦のようにドンドン攻撃的カードを切って大量得点を狙っていくべきだ。

 例えば日本がコスタリカに1点差で勝利。ドイツがスペインに勝利したとする。この時点で日本2勝、スペインとドイツが1勝1敗、コスタリカは2敗。日本は最終戦がスペイン戦で勝ち点は計算できない。そしてスペインがコスタリカに7―0で圧勝したように、ドイツがコスタリカに大勝する可能性も否定できない。最終的に日本とドイツ、スペインが勝ち点6で並び、得失点差の勝負になることは十分あり得る。

 ドイツにプレッシャーをかける意味でも、第3戦のスペイン戦で優位に試合を進めるためにも、コスタリカ戦はラスト1秒まで得点を狙い続けてほしい。(飯間 健)

 ≪8強以上へ…1次L突破後見据え最大戦力に休養与えるべき≫次戦はターンオーバー採用でどうか。ドイツ戦で森保監督の“勝負師”としての手腕は見事だった。初心の「3バック」を信じて劣勢をはね返した。周囲を驚かせる采配で流れを引き寄せたのだから、勢いに乗って次も大物手を狙うのが吉だ。

 8強以上を目指すのならば、1次リーグ突破後を見据えた戦い方は必須になる。6月シリーズも9月の欧州遠征も「1カテゴリー2チーム」を推進した。全ては中3日で死闘が続く1次リーグで疲労をためすぎないため。さらにタイミングもいい。初戦でベンチ組だった堂安、南野、浅野らは得点に絡んで大きな自信を得たはず。丁寧に積み上げてきた下地に「成長」促進剤が投入された形だ。

 主力組を当てたからといって、コスタリカに必勝とは言い難い。もし勝ち点を落とした場合、第3戦スペイン戦には疲れ切ったメンバーを3連投させる、またはベンチ組で無敵艦隊の撃破を狙う必要がある。ならば2チーム目を信じて第2戦に送り出し、最大戦力に休養を与える保険も考えるべきではないか。

 18年ロシア大会では決勝トーナメント1回戦で涙をのんだ。東京五輪では主力の疲労が顕著でメダルを逃した。糧を生かし、勝ち筋を読む。総力戦で「日本ここにあり」を世界に見せてほしい。(古田土 恵介)

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