涙の激闘から一夜 なでしこ帰国に350人出迎え 熊谷主将「正直びっくり。ホッとした」 2便計650人

2023年08月12日 22:00

サッカー

涙の激闘から一夜 なでしこ帰国に350人出迎え 熊谷主将「正直びっくり。ホッとした」 2便計650人
<なでしこジャパン帰国>帰国したなでしこジャパンの熊谷(中央)ら(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 サッカーの女子ワールドカップ(W杯)でスウェーデンに敗れ、8強に終わった日本代表「なでしこジャパン」が12日、準々決勝が行われたニュージーランドのオークランドから帰国の途に就いた。夕方に帰国した第1陣に続き、夜には羽田空港に池田監督、熊谷主将ら第2陣も無事到着した。
 涙の激闘から一夜、成田空港の到着ロビーには300人、羽田空港の到着ロビーには約350人の計650人が出迎え、注目度の高さをうかがわせた。

 取材に応じた主将の熊谷は「本当に正直びっくりしている。もちろん結果としては悔しかったですけど、帰ってきて温かく受け入れていただいてホッとしている」と笑顔を見せた。

 大会を振り返り「最高のチームだったからこそ、やっぱもっとやれたなっていう気持ちも凄くある。その反面やれることはやったなっていうところもあって半分半分」と手応えと悔しさを口にした。

 頂点への挑戦は8強で閉ざされた。しかし、若い力による快進撃でともした希望は消えない。次は24年パリ五輪。10月スタートのアジア2次予選、来年2月の最終予選を経て、今度こそ最も高い場所へ。池田チルドレンとともに、力強くパリへの道を歩む。

 ≪「次につながる」続投へ≫
 日本サッカー協会の佐々木則夫女子委員長は11日、池田太監督(52)の続投を明言した。試合後に指揮継続について問われ「もちろん。次につながると思う。期待を込めて次も頑張ってもらいたい」と話した。チームは10~11月にパリ五輪アジア2次予選が控える。池田監督は17年から年代別の女子代表を率い、18年U―20W杯で初優勝に導いた。その手腕が評価され、21年の東京五輪まで指揮した高倉麻子監督の後任として同年10月に24年パリ五輪までの任期で就任した。

 ≪田嶋幸三会長「評価したい」≫
 日本協会の田嶋幸三会長が都内で取材に応じ「スウェーデン戦の悔しさを次につなげてほしい」と振り返った。今大会は年代別代表で世界と戦ってきた“池田チルドレン”たちが主力に成長。「世代交代をしっかりとやりながらベスト8まで実行してくれたことは評価したい」と指揮官を称え「日本が目指すべきサッカーをしっかり植え付けてくれた」とねぎらった。

 ▽東京五輪スウェーデン戦VTR 21年7月30日に準々決勝で対戦。前半7分にCKの流れからクロスを入れられて失点。同23分に田中美のゴールで同点に追いつくも、後半に2失点し1―3で完敗。4強入りを逃した。

 ≪24年パリ五輪への道≫
 出場は12チームでアジア枠は2。FIFAランク11位の日本は10~11月のアジア2次予選から参戦する。12チームが3組に分かれ、日本はC組で同60位インド、49位ウズベキスタン、32位ベトナムと対戦。組内1位または2位最上位なら突破する。来年2月の最終予選は4チームが2組に分かれてホーム&アウェーで対戦し、勝てば五輪出場権を得る。

 ▼池田監督 本当に皆さんの方に出迎えられて嬉しく思います。世界と真剣勝負してきた充実感とまだまだ戦いたかった思いがある

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