【女子W杯】なでしこ今後の課題は…FIFAがスウェーデン戦敗因を指摘「運ではなくフィジカルの差」

2023年08月12日 16:28

サッカー

【女子W杯】なでしこ今後の課題は…FIFAがスウェーデン戦敗因を指摘「運ではなくフィジカルの差」
<女子W杯準々決勝 日本・スウェーデン>8強敗退が決まり、目を真っ赤にしながらも笑顔でピッチを後にしたなでしこジャパンMF猶本(右)(ロイター)
 国際サッカー連盟(FIFA)は12日、女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア・ニュージーランド大会で準々決勝敗退が決まった日本代表「なでしこジャパン」について公式ホームページで今後の“課題”を指摘した。
 FIFAは惜しくも8強敗退となった日本代表について「悔し涙に終わったスウェーデン戦。なでしこジャパンが今後克服すべきフィジカルという課題」といったタイトルで、次のW杯でも苦しめられるであろう“問題”を指摘。

 今大会唯一の敗戦となったスウェーデン戦を振り返り「前半からボールを支配され、プレスも相手の巧みなパスワークの前に無力化。サイド攻撃を徹底され、日本の嫌がるプレーを終始続けられていた印象が残った」と分析。続けて「特に今まで日本が対戦してきたチームと違ったのは、球際にかなり厳しくきていたことだ。後方からボールを繋いでいく日本に対し、スウェーデンは縦にボールが入った瞬間に素早い寄せで対応。ボランチやシャドーに圧力をかけ、そこでフィジカル面の優位性を発揮することで、日本の攻撃をシャットアウトさせることに成功していた」と論じた。

 さらに日本が球際の勝負で劣勢だったことでボールロストが増えたことにも触れ「競り合いの後のこぼれ球がほとんどスウェーデンに拾われたのは運ではなく、しっかりと球際に強く行くフィジカルの差があってこそだった。ここまでの試合ではスムーズな攻撃を見せていた日本だが、スウェーデン戦は相手のペースに飲み込まれ、躍動感ある仕掛けが影を潜めることになった」と“最大の敗因”は「フィジカルの差」だったと指摘した。

 欧州勢などとの「フィジカルの差」はこれまでも日本代表の課題となっており、国際大会ではどうしても体格差で劣るため、クロス対応やセットプレーの守備などが今大会でも“危険視”されていた。この“問題”についてもFIFAは「フィジカルの差は4年後の大会でも日本の課題となるだろう。セットプレーの守備などはスウェーデン戦だけではなく、今大会これまでも危ないシーンがあった。絶対的な“高さの差”はあるが、チームで意思統一しながら空中戦をどのように制していくかが今後のポイントになるはずだ」と展望。

 一方、スウェーデンのセットプレーには今大会どのチームも苦しめられているとし「警戒した上で攻略してくる攻撃はスウェーデンを褒めるしかないが、これを抑えると対戦相手の勝率が上がるのも明らかだ」と指摘。最後に大会を盛り上げた日本に対し「“世界との差”を埋めるには、選手一人一人がフィジカルを強化すのはもちろんだが、新たな攻略法を見つけることも可能だろう。答えは一つではないのだから。今回の戦いぶりを継続させながら、プラスアルファを構築していくことで“明るい未来”へとつなげるだろう」とエールを送った。

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