【アジア杯】森保監督 起死回生の4―3―3 22年W杯アジア最終予選“進退の一戦”でも採用

2024年01月25日 04:50

サッカー

【アジア杯】森保監督 起死回生の4―3―3 22年W杯アジア最終予選“進退の一戦”でも採用
円陣の中心で話をする森保監督(撮影・西海 健太郎) Photo By スポニチ
 【アジア杯1次リーグD組   日本3─1インドネシア ( 2024年1月24日    カタール・ドーハ )】 破竹の連勝街道を突っ走った本来の姿を取り戻すキッカケをつかんだ。森保監督は「選手たちが厳しい戦いを覚悟しながらも、我々がより優位に立つためにどうすれば良いかということを考えてくれた。アグレッシブさと賢さで試合を進めてくれたのが得点につながった。全体をコントロールできる試合になった」と強調。大きな要因は布陣変更だった。
 2試合連続で採用した基本型の4―2―3―1から4―3―3とし、特に前半は守備面で改善が見えた。前線の人数が増えたことでプレスが利き、最終ラインが押し上げられるようになり、コンパクトな陣形で相手を押し込んだ。ピンチらしいピンチはなかった。

 22年W杯アジア最終予選と同じ手法で敗戦後のチームに再生のきっかけを与えた。21年10月7日のサウジアラビア戦で0―1の敗戦を喫した。同12日のオーストラリア戦は指揮官の進退も懸かる中、従来の4―2―3―1から4―3―3に変更する賭けに出て白星。同戦から6連勝し、W杯切符を手にした。

 初戦ベトナム戦も後半から同じように布陣を変え、前半の悪い流れを断ち切った。ここぞの場面でのぞかせる勝負師の一面。この日は先発8人を代えた。決勝までの長い道のり。勝負に徹し、人と配置を転換した。前半6分に先制点すると試合前まで漂っていた重い空気は一変した。

 力負けしたイラク戦後の21日、練習前に30分を超えるミーティングを実施した。選手間で意見をぶつけ合った。戦術と精神両面で活発に議論。「チームでやってきたことや前の試合を振り返って、何をしなければいけないか、どういう準備しないといけないかをチームで共有してインドネシア戦を迎えたのが良かった」。“ドーハの悲劇”がチームを強くさせた。

 次からは負けたら終わりの決勝トーナメント。「最大限のパフォーマンスが発揮できるように、心身のコンディションをつくりたい。目標をハッキリさせながらも目の前の一戦に全力で戦い抜くことを準備したい」。この日つかんだキッカケを、無駄にはできない。

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