【アジア杯】綺世 エースの輝き2発!イラクに敗れた「前回の反省意識」 日本は初の2位通過

2024年01月25日 04:50

サッカー

【アジア杯】綺世 エースの輝き2発!イラクに敗れた「前回の反省意識」 日本は初の2位通過
<日本・インドネシア>前半、PKを決める上田(中央)(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【アジア杯1次リーグD組   日本3─1インドネシア ( 2024年1月24日    カタール・ドーハ )】 3大会ぶり5度目の優勝を狙う日本代表は24日、1次リーグD組の最終第3戦で格下のインドネシアと対戦し、3―1で勝利した。今大会初先発のFW上田綺世(25=フェイエノールト)が前半6分に先制のPKを決めると後半6分にも追加点を奪うなど2ゴール、3得点に絡む大車輪の活躍でチームをけん引した。初めて2位通過となるも、9大会連続の1次リーグ突破を決め、31日の決勝トーナメント1回戦ではE組の1位と激突する。
 これぞ上田だった。前半2分、ペナルティーエリア内でMF堂安のパスに反応。DFを背負いながらも体の強さを発揮して入れ替わると相手のファウルを誘ってPKを獲得した。右足でゴール右上に蹴り込み、ジャイアントキリングを狙う相手の出はなをくじいた。「前回の反省を意識していた。良い入りができた」と胸を張った。

 DF5枚のブロックで守るインドネシアに手を焼いたが、上田がそれを上回る。後半6分には堂安の左クロスを押し込んで追加点。同43分には伊東の右クロスを中央で合わせた。相手に当たりオウンゴールでハットトリックとはならなかったが、国際Aマッチ通算代表10点目。全3得点に絡む活躍でチームを引っ張った。「課題はあるが、点を取って勝てたのは良かった」と笑顔を見せた。

 昨年8月に移籍したオランダ1部フェイエノールトではメキシコ代表FWヒメネス(22)とのポジション争いが成長を加速させた。先発の座は奪えていない、その現状すら「楽しいです」と歓迎する。頭、裏抜け、ミドルとさまざまなパターンを持つヒメネスの動きを「彼が優れているところがたくさんある」と目を皿にして吸収。日本のエースとしての評価を上げた。

 昨年末に体調を崩し本調子で大会に臨んだわけではなかった。初戦のベトナム戦は後半から出場し1得点を挙げたものの、後半16分から出場したイラク戦はチームを救う活躍はできなかった。ただ、上田は「(敗戦を)引きずる理由もない。ネガティブな状態でいることこそ無駄」と今大会初先発に向けて気持ちを高めていた。

 9大会連続の1次リーグ突破。これまで1位突破が当たり前だったが、今回は初の2位通過。31日の決勝トーナメント1回戦から韓国、ヨルダン、バーレーンのいずれかと激突する。今大会3得点を挙げているエースは「自分たちの力を最大限発揮できるように良い準備をしたい」。次戦までの中6日で復調する時間は十分。アジアの頂点へ、上田が本格的にギアを上げてきた。

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