冨安 バーレーン戦は「会場の雰囲気を殺す」 相手に「希望与えずスタートからエンジン全開で」

2024年01月31日 04:45

サッカー

冨安 バーレーン戦は「会場の雰囲気を殺す」 相手に「希望与えずスタートからエンジン全開で」
練習に汗を流す(右から)冨安、堂安(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【アジア杯決勝T1回戦   日本―バーレーン ( 2024年1月31日    ドーハ )】 アジア杯で3大会ぶり5度目の優勝を目指すFIFAランク17位の日本代表はきょう31日、決勝トーナメント1回戦で同86位のバーレーン代表と激突する。30日はドーハ市内で冒頭15分を公開し調整した。チームは1次リーグ3試合全てで失点を喫したが、ここまでDF冨安健洋(25=アーセナル)が出場した127分は無失点。隣国から多くのサポーターが押し寄せることが予想されるが、相手の出はなをくじく“アーセナル流”の強気のプレーを誓った。
 冨安が珍しく強い言葉を使った。「相手サポーターもたくさん来る中で会場の雰囲気を殺すというか、希望を与えずにスタートからエンジン全開でやる必要がある」。バーレーンは開催地カタールの隣国。直行便は約50分で、イラク戦のような完全アウェーが予想される。

 アジア杯で日本は挑まれる戦いを強いられる。ただ、ビッグクラブでプレーする冨安にとって日常茶飯事。「アーセナルも挑むより挑まれる側の試合が多い。監督からも試合前に“相手に希望を与えるな。最初から行くぞ”と言われる。その感覚を代表でもやるべき」と油断はない。

 難敵バーレーンの要注意選手は高さとスピードを兼ね備えた1メートル94のFWユスフ。日本は1次リーグでセットプレーから3失点しており、カウンターとともに警戒すべきポイントで、冨安の担う役割は大きい。チームは今大会1次リーグ3試合で5点を許したが、冨安が出場した2試合合計127分は無失点。トルコ戦からの直近6試合でも出場した348分は相手を封殺している。「彼がいるとなんかわかんないけど勝つよねとか、彼がプレーしている時は失点しないよねとか、そう言われる選手を目指している」。唯一無二の選手に近づきつつある。

 攻撃面でも貪欲だ。自身の最後の得点は20歳で出場した19年の前回大会決勝トーナメント1回戦のサウジアラビア戦。CKに頭で合わせた決勝点で、アジア杯の日本最年少得点を更新した。当時の敵将が、今はバーレーンを率いている不思議な因縁もある。「ここまでゴールもアシストもない。そこは狙っていきたい」。ついに突入した負けたら終わりの一発勝負。攻撃でも守備でも、ヒーローになる準備はできている。

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