新潟・舞行龍 首位相手にぶれずに 昇格元年に強さ見せる町田相手に築いてきたスタイルで

2024年06月01日 04:44

サッカー

新潟・舞行龍 首位相手にぶれずに 昇格元年に強さ見せる町田相手に築いてきたスタイルで
町田戦で3試合ぶりの先発が濃厚な舞行龍 Photo By スポニチ
 J1新潟は1日、アウェーで町田と対戦する。パワーとスピードを前面に出して首位に立つ相手に対して、ビルドアップの起点となるDF舞行龍ジェームズ(35)は築き上げてきたスタイルでぶつかる決意を示す。長短のパスでプレスを攻略し、先制点と勝ち点3を狙う。
 今季の昇格組ながら、勝ち点35で堂々の首位。「本当に強い。今の成績が表している」と松橋監督が認める町田に対し、舞行龍のモチベーションは高い。3試合ぶりの先発が濃厚なベテランは「自分たちのスタイルをできる自信がある」ときっぱりと言う。

 20年のJ2時代から築いてきた現在のスタイルは、最終ラインからボールを動かし、人も動きながら相手守備にできる隙を突くのが基本。前から積極的にボールを奪いにくるチームはこれまでもあったが、強度の高さやはっきりとした狙いが町田にはある。

 J1屈指の圧力だからこそ「やりがいがある」。ショートパスだけでなく、ボールに食いついてくることでできる最終ライン裏のスペースも視野に入れ、判断よく配球して攻略していく。

 そのイメージを共有し、チームで表現することが勝利への近道になる。さらに「首位相手にスタイルを示していければ若い選手には特に自信になる」と強調。多数のケガ人を抱えて若手に出番が回ってきているチーム状況を考えても、勝って得られるものは多い。

 自身も5月15日の横浜戦で脚に違和感があり、途中交代。患部に大きな問題はなく3日間の休養後、状態を上げてきた。ロングボールを多用する相手に空中戦が多くなりそうだが「個人的にはコンディションはいい。ラインを下げすぎないようにしたい」と力強い。

 離脱中にチームは連敗した。苦しい状況を脱するには経験豊富な選手の力が必要だ。「今をどう乗り越えるか。とにかくみんな一つになって、今までやってきたことをぶれずにもっと高めていきたい。自分が引っ張りたい」。頼もしい守備リーダーの復帰が、浮上へのきっかけとなる。(西巻 賢介)

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