炎上した緊迫の日航機 叫ぶ子供の声「早く出してください!」窓の外は炎…涙の乗客「生きていて良かった」

2024年01月02日 21:55

社会

炎上した緊迫の日航機 叫ぶ子供の声「早く出してください!」窓の外は炎…涙の乗客「生きていて良かった」
必死の消火活動中に炎と白煙につつまれる機体 Photo By スポニチ
 日航機の機体が2日、羽田空港で炎上した。午後6時前に炎を上げながら滑走路を走る機体が目撃された。新千歳空港を2日午後4時に出発し、午後5時40分に羽田空港に到着する予定だった日本航空516便のエアバスA350型機。羽田空港では、黒炎がもうもうと立ち上り、焦げ臭い匂いが広がった。続々と消防車が出動し、70台以上が懸命な消火活動を行っている。展望デッキには、心配そうに見守る人であふれた。
 日本航空によると、機内には乗客は367人(幼児8人)、乗員12人の計379人が搭乗していた。

 乗客によると、着陸後、窓の外には真っ赤な炎が揺らめき、煙も入ってきた。機内では「早く出してください!」と子供の泣き叫ぶ声が響いたほか、ほかの乗客もパニック状態で「ドアを開けて!」など、あちこちで怒鳴り声が上がり、すすり泣きも聞こえた。

 事故にあった日航機は海上保安庁の航空機ボンバルディアDHC8―300と衝突。日航機からは炎も噴き出す中、乗客は脱出シューターで外へ。乗客乗員379人は全員脱出し、命に別状はない。機体から離れた乗客の中には「生きていて良かった」と泣き出す人も続出した。

 海保などによると、海保機は羽田航空基地所属。1日に発生した能登半島地震の対応で新潟航空基地へ物資を搬送する途中だった。警視庁によると、6人が搭乗。機長は脱出したが、5人の死亡が確認された。機長は意識があるという。事故が起きたのは、東京湾沿いの「C滑走路」。国土交通省や警視庁などが詳しい原因を調べる。

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