投票率は大幅アップしたが…掲示板ジャック、全裸ポスター 政見放送は“無法地帯ぶり”に拍車

2024年07月08日 05:25

社会

投票率は大幅アップしたが…掲示板ジャック、全裸ポスター 政見放送は“無法地帯ぶり”に拍車
N国党のポスターが多数貼られた掲示板 Photo By スポニチ
 【東京都知事選 】 東京都選挙管理委員会によると、投票率は60.62%だった。前回2020年の55.0%を5.62ポイント上回った。
 今回の都知事選は、政策論争以外の部分が話題になった。政治団体「NHKから国民を守る党」が寄付者に掲示板の枠を提供。団体に関係する24人が立候補して掲示板を“ジャック”した。過激なポスターを掲示する諸派新人もいた。局部を隠した女性のヌードポスターで、都迷惑防止条例違反の疑いで警視庁から警告を受けた。

 政見放送でも「暑い…」「セクシーでしょ」などと言ってシャツを脱ぎ、政策については言及しない候補や、手話通訳者に大声を浴びせる候補らが続出。最近の政見放送の傾向になっている“無法地帯ぶり”に拍車がかかった。

 問題噴出の選挙戦だったが、逆にこのカオスぶりが都知事選への注目要因の一つにもなったとみられる。ただ、選挙戦を通じて各候補の政策は終始存在感が薄かった。衆院議員の経験がある元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は「選挙は国の成熟度、健全性のバロメーター。それが揺らいでいる。法律で細かいところまで規制することを考慮せざるを得ないところにきていると思う」と指摘した。

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