“おねだり体質”兵庫・斎藤知事 特産ワイン受領を認めるも、要求の意図はなしと説明 知事辞任は否定

2024年07月19日 11:08

社会

“おねだり体質”兵庫・斎藤知事 特産ワイン受領を認めるも、要求の意図はなしと説明 知事辞任は否定
兵庫県公式ホームページから
 斎藤元彦兵庫県知事が19日、同県上郡町の関係者に特産ワインを要求した疑惑について斎藤氏は19日、記者団の取材にワインの受領を認めた。「折を見てお願いしたい」と語った発言に要求の意図はなく、地元産品の素晴らしさをPRする趣旨だったと説明し、辞職を改めて否定した。
 この発言は、疑惑を告発後に死亡した元県幹部の男性が音声データに残していた。県議会の調査特別委員会(百条委員会)が19日午後に開かれ、音声データを調査資料に採用するかどうかを協議。男性はこの日の百条委で証言する予定だったが、7日亡くなった。

 音声データは2022年秋ごろ、斎藤氏が同県上郡町での会合に参加した際、関係者に特産ワインを要求したような内容。「飲んでいない」「折を見てお願いします」と語りかけ、「この間はイチゴ、ジャム、塩…」と地元産品を受領したことを示唆する発言もあった。男性は「おねだり体質」の証拠として残していたとみられ、遺志を受けた遺族が提出していた。

 男性は作成した告発文書で、斎藤氏の職員へのパワハラや視察企業からのコーヒーメーカー受け取りなど7項目を列挙。県は内部調査の末に誹謗中傷と認定し、男性を停職3カ月とした。これに対し調査の中立性を疑う声が噴出し、県議会が百条委を設置した。斎藤氏はこれらの疑惑について「事実ではない」として、辞職を重ねて否定している。

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