吉村知事が報道陣に逆質問 兵庫県・斎藤知事のワイン受領「“飲んでみたい”と言ったらおねだり?」

2024年07月19日 15:15

社会

吉村知事が報道陣に逆質問 兵庫県・斎藤知事のワイン受領「“飲んでみたい”と言ったらおねだり?」
吉村洋文大阪府知事 Photo By スポニチ
 大阪府の吉村洋文知事が19日、府庁で囲み会見に応じ、この日にワイン受領を認めた兵庫県・斎藤元彦知事について語った。
 斎藤知事が同県上郡町の関係者に特産ワインを要求したとして、元県西播磨県民局長の男性が告発。男性は告発文書で斎藤氏の職員へのパワハラや視察企業からのコーヒーメーカー受領など7例を列挙し、“おねだり体質”を指摘した。県は内部調査の末に誹謗(ひぼう)中傷と認定し、男性を停職3カ月とした。

 これに調査の中立性を疑う声が噴出し、県議会は百条委員会を設置。男性は音声データを残しており、これを調査資料に採用するかを同日午後に百条委は協議。男性は同日の百条委で証言予定だったが7日、亡くなった。

 斎藤氏は19日、記者団の取材に、22年11月に上郡町長が持参したワイン2本を自宅に持ち帰り飲んだと説明。「知事として素晴らしいものを体験するのは適切なこと」と語り、辞職は改めて否定した。

 斎藤氏は日本維新の会の推薦を受けて当選した“維新系知事”。日本維新の共同代表を務める吉村氏は「百条委と、専門家による調査委員会で今回の事実、真実が明らかにされるべき。その上で、斎藤知事は自らの進退を判断すべき。現状で真実が明らかになっていない部分が多い。知事も背景事情も含めてもっと自分の言葉で発信、説明すべきだ」とした。

 また、ワイン受領について「個別事案について言いづらい」としたものの、「知事が県産品をよく知りPRする、上郡町長が地場産物を渡してPRしてもらおうというのは、どちらも業務のひとつ。(仕事の範ちゅうを)越えているのか、これが本当におねだりなのかなあ…と思う」と疑問を呈した。

 「逆に報道機関のみなさんに聞きたい。これは知事の仕事の範囲を越えてるんですかね?しないほうが良かったんですかね?」と逆質問。「僕も、先日ジョージア大使が来た時にジョージア産ワインを渡された。“これをもらうとおねだりになるので辞めておきます”と言うのが正しかったのか。それを“飲んでみたいです”と言ったらおねだりになるんですかね?」と困惑を口にした。

 「県産品をPRするために行われてる普通のことだと僕は思うんですけど、おねだりが得意と報道される。真実がどこにあるかまだ分かりませんが、報道を見聞きしてる範囲では斎藤知事側の意見が反映されていない気がする。だからこそ斎藤知事は背景事情も含めて自ら発信すべき」と語った。

 その後も「ワインの件に関して言うと、どこが問題なんですかね?“飲みたいです”と言ったこと?別に皆さんと口論しようと思ってる訳ではない。実際にどうなんかなと思うんです。僕はおねだりしてるように感じてない。産品として紹介されたら飲んでみたいというのは知事として当たり前なんで。斎藤知事だけを取り上げて“おねだり知事”と言われてるのは本当に真実なのかなあ、と」と首をかしげていた。
 

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