バイデン氏 撤退、今週末か 米大統領選民主党大会まであと1カ月 党の重鎮明言「決断に近づいている」
2024年07月20日 04:40
社会
さらにワシントン・ポストは、オバマ元大統領(62)が側近たちに「バイデン氏の勝利の道は狭まってきた。選挙戦を続けるかどうか真剣に検討する必要がある」と話したと伝えた。オバマ氏は自らの政権でバイデン氏を副大統領に起用した間柄。今回の選挙戦でも助言役になっており、民主党支持層にカリスマ的人気がある。関係者は、ペロシ氏とオバマ氏の発言は極めて重いとみている。
バイデン氏の姿勢にも変化が出てきた。CNNによると「カマラ(・ハリス副大統領)では勝てない」と話していたが、「カマラで勝てると思うか?」との発言が増えたという。16日に放送されたインタビューでは「医者から“あなたはこういう病気だ”と言われたら出馬を再検討する」と話した。一方、バイデン陣営は「バイデン氏が民主党の候補だ」と撤退を否定している。
8月19日にシカゴで開幕する民主党大会まで約1カ月。大会前に候補者を正式指名する計画もあり、リミットは迫っている。バイデン氏は17日に新型コロナウイルス感染が判明し、地元の東部デラウェア州の別荘で自主隔離に入った。再選の見込みがないなどで選挙戦から撤退した米大統領は、これまで6人。コロナから回復しホワイトハウスに戻ってきた時、何を語るのか、世界が注目している。