トランプ氏 暗殺未遂事件後初演説 右耳にガーゼ付けたまま ハルク・ホーガン氏も応援

2024年07月20日 04:40

社会

トランプ氏 暗殺未遂事件後初演説 右耳にガーゼ付けたまま ハルク・ホーガン氏も応援
18日、米ウィスコンシン州ミルウォーキーでの共和党大会で演説するトランプ前大統領 Photo By ゲッティ イメージズ
 トランプ前大統領は18日、ウィスコンシン州ミルウォーキーでの共和党大会で、暗殺未遂事件後初めての演説に臨んだ。右耳の傷を覆うガーゼを付けたまま神妙な面持ちで当時を回顧。力強い口調で事件に屈しない姿勢をアピールした。民主党との対決姿勢やバイデン政権批判は減少。「米国の半分ではなく米国全体のため」に返り咲きを目指すと訴え、党派を超え結束するよう国民に呼びかけた。
 背景の大型モニターにはホワイトハウスが映し出され、既に大統領に返り咲いたかのような演出で登場。「誇りを持って党候補の指名を受諾する」と述べると聴衆は総立ちになり、大歓声で応えた。

 暗殺未遂について「実際に起きたことを説明する」と切り出すと会場は静まり返った。壇上に置かれたのは、事件に巻き込まれ死亡した元消防士コーリー・コンパートアさんのヘルメットと防火服。トランプ氏がそっと抱きしめ、ヘルメットに口づけして悼むと会場は大きな拍手に包まれた。

 演説後には選挙戦と距離を置いてきた妻メラニアさんや長女イバンカさんも含め、トランプ一族が壇上に勢ぞろいした。

 大会では、トランプ氏への連帯を示すように右耳をガーゼで覆う聴衆の姿も。銃撃直後の写真がプリントされたTシャツが会場で売られ、販売開始から数時間で一部のサイズが売り切れる人気ぶりだった。

 ≪ホーガン氏がトランプ氏応援≫日米のマットで活躍したレジェンドプロレスラーの“超人”ハルク・ホーガン氏(70)も登壇。トランプ前大統領を「これまでさまざまなやつらと戦ってきた。タフな相手もいたが、トランプ氏ほどタフな人間はいない!」。党副大統領候補のバンス上院議員とのコンビを「最も偉大なタッグだ」と称賛した。着ているシャツを破るおなじみのパフォーマンスも披露し大歓声を浴びた。下からはトランプ氏支持のシャツが。トランプ氏と親交があるホーガン氏は6月にはテレビ番組で「俺がこの国を引き継ぎ統治する」と自ら大統領選へ出馬する意欲も見せていた。

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