兵庫県知事“側近”が降格申し出、告発文書に疑惑記載 ネット「沈む船から…」「命は帰らない」

2024年07月31日 11:05

社会

 兵庫県は31日、県の主要施策を担当し斎藤元彦知事の疑惑告発文書問題の対応もしていた小橋浩一理事を降格させ、総務部付の部長級とする人事を発表した。この発表にインターネット上には、さまざまな声が上がっている。
 小橋氏は、体調不良を理由に本人が降格を申し出たという。一連の問題の責任を取り、辞職する片山安孝副知事に続き、知事側近が中枢を離れることになり、県政停滞に拍車がかかることが懸念される。

 インターネット上では「総務部長だった人物。つまり内部告発を…逃げ出したんだろうね」「県政の構造改革をするいい機会かも」「県政の生まれ変わるチャンス」「沈む船から逃げているみたい」「自死された方の命は帰らない」「休職または退職でいいんじゃないの」。

 県によると小橋氏は総務部長などを歴任し、4月に部長職より上級の理事に就任。斎藤氏肝いりの若者支援施策の取りまとめなどを担当した。今月下旬から休んでおり、24日に「現在の県政を取り巻く状況で職務を遂行することが心身共に厳しい」として降格を申し出た。人事は8月1日付。

 3月に県西播磨県民局長だった男性が関係者に配布した告発文書には「知事選挙に際しての違法行為」として小橋氏の疑惑も記載されていた。

 斎藤氏は記者団の取材に「体調回復に専念してもらいたい。理事職は当面空席になるが、県庁は組織として仕事をするので施策はしっかり進められると考えている」と強調。自らの進退については「日々の仕事に専念する思いに変わりはない」と述べた。

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