広瀬めぐみ参院議員が辞職 資金難から詐取画策か 秘書「事務所の資金繰りが苦しい」

2024年08月16日 05:30

社会

広瀬めぐみ参院議員が辞職 資金難から詐取画策か 秘書「事務所の資金繰りが苦しい」
広瀬めぐみ参院議員 Photo By 共同
 公設第2秘書給与の詐取疑いが持たれている広瀬めぐみ参院議員(58)=自民党離党、岩手選挙区=は15日、議員辞職願を尾辻秀久参院議長宛てに提出し、許可された。公設第1秘書が事務所の資金繰りが苦しいと周囲に説明していたことが関係者への取材で新たに判明。東京地検特捜部は、事務所運営に窮し詐取を画策した可能性があるとみて捜査している。
 広瀬氏は辞職の際にコメントを発表し「事務所の経費捻出のため、第1秘書の配偶者に第2秘書をお願いし、給与から資金提供を受けたことは事実だ」と認めた。議員の職責を全うするのは不適切だと判断したとし「軽率な行為だったと反省している。心よりおわびする」とした。

 関係者によると、第1秘書は「事務所の活動資金が少ない」と周囲に語っていたほか、不足分を立て替えているとも話していたという。広瀬氏が特捜部の任意の事情聴取に、第2秘書に勤務実態がなかったと認める説明をしたことも既に判明している。

 広瀬氏の事務所などによると、第2秘書は2022年12月から23年8月まで在籍。在籍中の給与総額は300万円台後半に上り、広瀬氏が大半を受領したとみられる。

 今年3月の「週刊新潮」で、第2秘書に勤務実態がないとする疑惑が報じられ、広瀬氏は事務所のホームページで、リモートワークでの支援者リスト作成など勤務実態はあったと主張していた。

 広瀬氏は上智大出身で01年に弁護士登録。22年に初当選した。今年7月30日に詐欺容疑で東京・永田町の議員会館事務所や自宅への家宅捜索を受け、自民を離党した。

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