パワハラ疑惑の兵庫・斎藤知事「記憶にない」連発 一連の対応について道義的責任「問題はなかった」

2024年09月06日 16:17

社会

パワハラ疑惑の兵庫・斎藤知事「記憶にない」連発 一連の対応について道義的責任「問題はなかった」
斎藤元彦知事 Photo By スポニチ
 斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題を巡る県議会調査特別委員会(百条委員会)が6日に行われ、斎藤知事は2度目の「証人尋問」に出席。「記憶にない」「認識していない」など、あいまいな証言を続けた。
 幹部から今回の件に関する第3者委員会での調査を進言されたかという問いに対して、斎藤知事は「少なくとも進言を受けたという記憶はない。話には出たかもしれないが協議をした記憶はない。積極的に彼らがやりたいという話でもなく、人事課の調査で十分だという話になったと思う」と述べた。

 また、4月上旬に人事課から処分は公益通報を待ってからすべきと進言を受けていたかと問いには、「私の認識では、進言を受けた記憶はない」と証言。「人事課の方から、公益通報を待ってからという進言を受けた記憶はない」と続けた。

 さらには、「公益通報結果を待たずに処分できないか」との検討を指示したのは知事かと聞かれると、「私がそういった指示をした記憶はない。記憶上指示はしていない」と述べた。「私の認識では、公益通報を待たずに処分をしろとか、そういったことは全く言っていない」と語った。その後も随所で「私の記憶では…」「認識していない」などのあいまいな証言が多く見られた。

 なお、懲戒処分については「県としてこれまで懲戒処分に関することは法的にも問題ないというところでやって来ているので手続きなどに瑕疵(かし)はないと考える」と証言。一連の県の対応についての道義的責任を問われ、「懲戒処分の対応は県が行政機関としてやっていることであり、手続きを含めて法的な観点が大事だ。法的な問題はないと認識しており、県や知事としての対応に問題はなかった。道義的責任が指摘されているが県が行政機関として対応している以上、私としてはきちんとやっていると思っている」と述べた。

 斎藤知事は8月30日、百条委員会に出席し、証人尋問を受けた。告発文や職員へのアンケートで挙がった数々のパワハラの疑いについて「不快に思われたのであればお詫びしたい」といった言葉を繰り返していた。

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