パナソニックHD 五輪スポンサー終了 IOC最高位契約更新せず 経営環境踏まえ
2024年09月11日 05:30
社会
パナソニックHDは旧松下電器産業時代の1987年から五輪のスポンサーを務めてきた。2014年からはパラリンピックも加わった。パナソニックHDの楠見雄規社長は「これまで37年間、協賛活動を通じて多くの価値ある経験を積み重ね、世界中のスポーツファンやアスリートの方々との絆を深めることができた」とのコメントを出した。
パナソニックHDは大会に放送用カメラや音響システム、業務用プロジェクターなどを提供していた。業務用プロジェクター事業は7月、オリックスに譲渡すると発表。電気自動車(EV)向け電池を重点分野に位置付けるなど、AV機器やテレビ中心の事業構成を見直す中で、五輪との相乗効果が薄れてきたことも背景にあるとみられる。
IOCのバッハ会長は「パナソニックグループが新しいビジネス戦略に適応させなければならないことを理解し、尊重している」とコメントした。