8期15年 公明山口代表が退任表明 次世代にバトン 後任は石井幹事長が就任へ

2024年09月11日 05:30

社会

8期15年 公明山口代表が退任表明 次世代にバトン 後任は石井幹事長が就任へ
記者会見で、代表選に立候補せず退任の意向を表明する公明党の山口代表 Photo By 共同
 公明党の山口那津男代表(72)は10日の記者会見で、18日告示の代表選に立候補せず、退任する意向を表明した。「よわい70を超え、次の世代にバトンを譲るべきだと決断した」と述べた。2009年から8期15年務めた。後任には石井啓一幹事長(66)が出馬意向を固めている。他に出馬の動きはなく、28日の党大会で石井氏の代表就任が承認される見通しだ。
 山口氏は会見で、後任に関し明言を避けた上で、石井氏への評価を問われ「能力、見識が十分備わった立派な政治家だ」と語った。
 退任理由については、今月の自民党総裁選や立憲民主党代表選、欧米各国の動向に触れ「国内外の政治の世界で世代交代の波が押し寄せている」との認識を示した。

 山口氏の去就を巡っては、早期の衆院解散・総選挙に備え、代表を続投し全国で候補者応援に回ってほしいとの声が根強かった。山口氏は「どのような立場になろうと党勢維持、拡大に全力を尽くしたい」と強調。改選を迎える来年夏の参院選への対応は「自分自身のことは最後に判断したい」と述べるにとどめた。

 山口氏は09年の衆院選で自公両党が下野し、落選した太田昭宏代表の後継に就任。柔和な語り口で、支持母体・創価学会の女性部を中心に「なっちゃん」の愛称で人気を集めた。12年の自公政権復帰後は、連立与党の党首として安倍晋三、菅義偉、岸田文雄各首相を支えた。代表在任期間は1998年の公明党再結成以降で最長となった。

 石井氏は衆院当選10回で政調会長や国土交通相を歴任。次期衆院選では比例北関東ブロックから、小選挙区定数「10増10減」で新たな区割りとなった埼玉14区への転出が決まっている。

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