特殊詐欺の報酬で逃亡か 首都圏連続強盗事件 手配の24歳男逮捕「強盗を指示され断れなかった」

2024年10月09日 05:30

社会

特殊詐欺の報酬で逃亡か 首都圏連続強盗事件 手配の24歳男逮捕「強盗を指示され断れなかった」
森田梨公哉容疑者(埼玉県警提供) Photo By 提供写真
 首都圏の連続強盗事件で埼玉県警は8日までに、同県所沢市の事件現場から逃走し、強盗致傷容疑などで公開手配していた住所、職業不詳の森田梨公哉容疑者(24)を新潟県内で逮捕した。逃走中に特殊詐欺2件に関与した疑いがあり、県警はこうした詐欺事件の報酬や、強盗事件で奪ったとされる現金の一部が逃亡資金に使われた可能性があるとみて捜査する。
 捜査関係者によると、森田容疑者は逃走中の1日、埼玉県三郷市で起きた特殊詐欺に関わったとみられる。7日午後に新潟県内で発生した特殊詐欺事件でも「受け子」役として捜査対象となり、新潟県警が夕方、同県柏崎市内にいるのを発見、確保した。

 森田容疑者は、東京都国分寺市で9月末に起きた強盗致傷事件への関与もほのめかす供述をしている。所沢の事件については「(国分寺の事件の)報酬を受け取る約束で所沢まで行ったが、強盗を指示され断れなかった」と話しているという。

 所沢の事件後、東京都東村山市や埼玉県内をタクシーで転々とし、JR大宮駅から新幹線で仙台市へ逃走。その後、新潟県に入ったとされる。

 埼玉県警は、所沢の事件で森田容疑者を含む男4人を実行役と特定し、全員を逮捕。いずれも面識はなく闇バイトで事件に関わったとみている。4事件のうち所沢市、さいたま市、国分寺市の3件では秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」が使われ、同一とみられるアカウントから実行役へ指示があったことが判明。県警と警視庁は指示役がいるとみて調べる。

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