NHK ネット受信料1100円に 初年度は1万件超見込む 来年10月開始

2024年10月09日 05:30

社会

NHK ネット受信料1100円に 初年度は1万件超見込む 来年10月開始
東京・渋谷のNHK Photo By スポニチ
 NHKは8日、来年10月から開始するインターネットによる番組配信で、テレビを持たず、ネット配信のみを視聴する人の受信料を月額1100円の地上契約と同額とする2024~26年度経営計画の修正案を発表した。初年度のネットの利用登録件数は、1万件超を見込む。既にテレビの受信料を支払っている世帯の追加負担はない。
 ネット受信料は、スマートフォンやパソコンを持っているだけでは支払い義務は発生せず、利用者が自らアプリをダウンロードし、利用登録をした場合に生じる。ネットのみの契約形態は新たに設けず、地上契約として取り扱うという。

 ネット配信に関しては、公共放送としての役割などの観点から、番組は誰もが見られるようにするが、受信料を支払っていない場合は視聴から一定時間が経過すると、画面に受信契約を促すメッセージが表示される。

 ネットの利用登録件数は調査などを基に25年度は1・2万件、26年度は2・4万件と推計した。

 NHKのネット業務を放送と同様に必須業務に格上げする改正放送法は今年5月に成立。来年10月1日の施行以降、放送番組の同時・見逃し配信と、文字ニュースなど番組関連情報を提供する。衛星放送の配信は、プロスポーツなどを放送する上での番組の権利処理や、費用に課題があるとして当面見送られる。

 24~26年度の経営計画で、ラジオ第1と第2があるAMを1波削減し、新AMと新FMにするとした再編は26年3月末に行う。第2で現在放送されている語学などの教育番組は、原則としてFMに組み込むという。

 NHK経営委員会は8日、ネット配信の番組関連情報の概要を示す「業務規程」を議決。NHKは近く総務相に届け出る。

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