旧統一供教会イベントに37回出席 牧原法相、衆院選ピンチ!埼玉5区で立民・枝野氏に6連敗中

2024年10月09日 05:30

社会

旧統一供教会イベントに37回出席 牧原法相、衆院選ピンチ!埼玉5区で立民・枝野氏に6連敗中
記者会見する牧原法相 Photo By 共同
 牧原秀樹法相は8日の閣議後記者会見で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)関連のイベントに、自身や秘書が計37回出席していたと明らかにした。自民党が2022年9月に実施した接点確認調査に報告しておらず、昨年2月に最終的な報告をしたと説明。マスコミ各社によるアンケートには無回答だった。
 牧原氏によると、自身は教団主催のイベントに3回、関連団体主催のイベント9回の計12回に出席。そのうち、あいさつをしたのが7回、講演が1回。残りの25回は秘書が参加した。牧原氏はさいたま市大宮区などを選挙区とする衆院埼玉5区で活動しており、初出馬した05年から教団関係者による選挙のボランティア支援を受けていた。地元議員の支援者に教団関係者が含まれていたとし「必然的に県議、市議の方に選挙をやっていただく中、応援をいただいた。“あなた、関係者ですか?”と聞くこともできない」と釈明した。

 自民党の調査に無回答だったことに関しては「10万件を超える日程の中でどれが(旧統一教会関連の会合に)当たるのか選ぶのが難しかった。党本部には最初の期限の時に調査中であると伝え、都度相談しながら調査を続けた」と説明。昨年2月に最終的な報告に至ったが、公表はしていなかった。

 石破内閣で教団との接点を認めた閣僚は、石破茂首相を含め9人目。牧原氏の“後出し”は、27日投開票を予定する衆院選にも最悪のタイミングだ。

 現役閣僚には比例復活組が3人いる。小里泰弘農相、阿部俊子文科相、そして牧原氏だ。自民党全体への逆風もあり永田町では「比例でも復活できない現役閣僚の落選もあるのではないか」とささやく声もある。

 中でも牧原氏は選挙に弱く、当選5回全てが比例復活。埼玉5区には立憲民主党の枝野幸男元代表がおり、小選挙区では6戦全敗。自民党が下野した09年は比例復活もできず落選した。元々苦しい選挙戦の上、旧統一教会との関係を隠していたかのような印象は、有権者の判断に影響を与える可能性がある。

 派閥裏金事件に関与した議員の衆院選での非公認を打ち出し、党内からも批判を浴びる石破首相。さらに現役閣僚の落選ともなればダメージは必至だ。

 ≪石破内閣8人関わり認める≫石破内閣ではこれまで8人が旧統一教会との関わりを認めていた。首相は、教団から献金を受けたりパーティー券を買ってもらったことがあるとしていた。加藤勝信財務相は友好団体に親睦会費を支払ったとしており赤沢亮正経済再生担当相は関連団体のイベントなどに出席したとしている。牧原氏と同じ比例復活組の小里氏も共同通信のアンケートに接点があったことを認めている。

 ≪立民小川氏「極めて不適切」≫立憲民主党の小川淳也幹事長は8日の会見で、牧原氏が旧統一教会の関連イベントへの出席を認めたことを問題視し「極めて不適切だ。法相を続けるつもりがあるのかどうか、進退も含めて自身に厳しくあるべきだ」と述べた。任命した石破首相にも説明責任を果たすよう求めた。一方、首相は「自民党の方針に基づき、関係遮断を徹底していくと認識している」と話し、問題視しない考えを示した。
 

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