高山、海外初の銅メダルもぎとった 日本勢12年ぶり表彰台

2018年08月29日 05:30

陸上

高山、海外初の銅メダルもぎとった 日本勢12年ぶり表彰台
男子110メートルハードル決勝、倒れ込みながらゴールし執念で銅メダルを獲得した高山峻野(右から2人目)(撮影・小海途良幹) Photo By スポニチ
 【アジア大会   男子110m障害 ( 2018年8月28日    インドネシア・ジャカルタ )】 海外での試合で初めてのメダルは、4年に1度の大舞台だった。しかも、04年アテネ五輪金メダリスト・劉翔(中国)の後継者とされる謝文駿、韓国記録保持者キムら並み居る強豪を相手にもぎ取った。日本勢としてこの種目、12年ぶりの表彰台。高山は「意地でも3位は獲りたかった」と控えめに笑った。
 スタートで飛び出すと、ひたすら逃げた。終盤は競り合いとなり、4位との差はわずかに0秒02。フィニッシュラインを切った後には脚がもつれて転倒するほど、全力を注ぎ込んだ気迫の走りが、メダルを呼び込んだ。

 予選は全体の7位で通過。補助競技場での練習でも「あまりいけるつもりもなかった。期待感はなかった」と冗談交じりに話したが、1学年下で日本記録保持者の金井を置き去りにした好レース。6月の日本選手権で日本新をマークしたライバルに雪辱し、「これ以上ないくらいのレースができた」と充実感を漂わせた。

 ◆高山 峻野(たかやま・しゅんや)1994年(平6)9月3日生まれ、広島県出身の23歳。広島工大高3年時に世界ジュニアに出場。明大では3年時に日本選手権で初優勝した。卒業後はゼンリンに所属。趣味は読書とお絵かき。自己ベストは17年日本選手権でマークした13秒44。1メートル82、76キロ。

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