東京五輪は大丈夫!?「コート上で死ねない」全米テニスで初の酷暑ルール適用

2018年08月29日 07:13

テニス

東京五輪は大丈夫!?「コート上で死ねない」全米テニスで初の酷暑ルール適用
試合中、氷の入ったタオルで体を冷やすジョコビッチ(AP) Photo By AP
 【全米オープン ( 2018年8月28日    ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )】 テニスの全米オープンで初めて“エクストリーム・ヒート・ポリシー(酷暑対策ルール)”が施行された。大会2日目の28日、35度以上の気温と高い湿度の過酷なコンディションを受け、全米テニス協会が午後になって急きょ発表した。
 そのルールは、男子の試合では第3セット終了後に10分の休憩時間を設けるというもの。その間、コーチのアドバイスやオフコートでの治療を受けることはできない。女子はすでにツアーのルールに沿って、大会初日から2セット終了後に10分の休憩が設けられることになっていた。

 焼けつく日射しとコートからの照り返し、口をふさぐような高い湿気が選手を苦しめた。男子は熱中症で複数が棄権。酷暑に見舞われたニューヨークは、2年後の東京五輪も他人事とは思えないような状況だった。

 女子第2シードのウォズニアッキ(デンマーク)は勝利を収めたものの「試合中はビーチでマルガリータのグラスを持ってる自分をイメージしてたわ」とあきれたように言い、棄権したマイエル(アルゼンチン)は「コートで死ぬつもりはなかった。テニスはそんなためのものじゃないんだ」と過酷さを訴えた。

 センターコート第2試合に登場したジョコビッチ(セルビア)も試合が進むにつれて全身真っ赤になってフラフラに。ドクターから薬をもらって飲み、全身をアイスバッグで覆って必死に冷却に努めていると、今度は対戦相手のフチョビッチ(ハンガリー)も同様の症状で失速する有様だった。

 第3セット終了後はルールに沿った10分の休憩時間。ロッカーではジョコビッチ、フチョビッチともにアイスバスにつかり、「隣同士で裸でいたんだ。そりゃもう素晴らしい気分だった」と笑い飛ばした。それでも約3時間の“大熱戦”を制したジョコビッチは「みんな最後まで見てくれてありがとう」と暑さに耐えて声援を送り続けた観客にも感謝の言葉を贈った。

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