杉田 トンネル抜け出せず「お手上げ状態」

2018年08月29日 06:52

テニス

 【全米オープン男子シングルス1回戦 ( 2018年8月28日 )】 男子シングルス1回戦で世界ランキング91位の杉田祐一(29=三菱電機)は第26シードのリシャールガスケ(32=フランス)に3―6、1―6、3―6で敗れた。「試合内容は完敗。お手上げ状態。そもそも自分のプレーが安定していないのが一番の問題」と力なく語った。第1セットは第8ゲームでミスが続いてブレークを献上。第2セットの出だしもダブルフォールトで崩れるなど最後までリズムをつかめなかった。
 昨季はツアー初優勝を飾り、ランキングも36位まで躍進した。ところが今季は暗転。昨年11月に背中にできた腫瘍の摘出手術を受けてから右腕に汗をかかなくなり、熱がこもるためにアームガードに水をかけて冷やしている。この日のような酷暑ではより熱を帯びるという。「不安定なプレーと右腕がどこまで関係あるかは分からないが痛みはある」と苦々しい表情だった。

 今季ここまで8勝21敗を大きく負け越しており、これで22敗目となった。「ランキングも100位から落ちる。もしかしたら最後の4大大会かもしれないという思いもあった」と強い覚悟で臨んだが、またしても結果はついてこなかった。

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