飛び込みシンクロ寺内&坂井 東京五輪代表1号決めた!
2019年07月14日 05:30
飛び込み
寺内は試合中に一切得点を見ないが、坂井は一本一本順位を確認するタイプ。3~5本目は五輪内定ラインの8位が続いただけに「(寺内)健君に順位を言えなくて苦しかった」と振り返った。もっとも寺内は「丞がガチガチで、コーチ陣が熱の入った指示を出していたので(順位は)何となく分かっていた」と苦笑い。右肩に痛みを抱える中でも、ベテランらしく最後まで落ち着いていた。
2人の出会いは23年前。寺内が15歳、坂井が3歳の時にさかのぼる。寺内は既に一線で活躍。坂井は指導者の両親に連れられ試合会場で頻繁に顔を合わせた。寺内が坂井の遊び相手となり、プールサイドで即席の“体操教室”を開くこともあったという。当時、プールに向かう時の坂井の口癖は「今日は健ちゃんいるの?」。年を重ねるごとに、寺内の偉大さを知り、「健ちゃんのようになりたい」と憧れの存在となった。
寺内が一時引退した08年北京五輪後に坂井は頭角を現し、大会で競うようになってから呼び方を「健君」に変えた。15年4月のプエルトリコ遠征で初めてペアを結成。16年リオ五輪後に個人種目と並行して本格始動した。個人種目の3メートル板飛び込みでそろって予選敗退したリオ五輪は、寺内が強風にあおられて失敗ジャンプをした直後に坂井も失敗。3年前はミスが“シンクロ”しただけに、東京は同じ申(さる)年の12歳差ペアのリベンジの舞台となる。
▽今後の五輪代表内定 今大会は競泳で「内定」続出の可能性がある。日本水連は世界選手権の個人種目優勝者を東京五輪代表とする選考基準を定めており、男子個人メドレーの瀬戸大也(ANA)、同平泳ぎの渡辺一平(トヨタ自動車)、女子個人メドレーの大橋悠依(イトマン東進)らが期待される。22日に女子200メートル個人メドレー決勝がある大橋が「第2号」有力か。
▽飛び込み 高さ1メートル、3メートルから弾力性のある板を使う板飛び込み、高さ5メートル、7.5メートル、10メートルの台から飛び込む高飛び込みの2種類あり、それぞれ2人1組で飛び込むシンクロがある。採点競技で、男子は6回、女子は5回の試技の得点の合計を競う。採点は0~10(0・5刻み)。上位2つと下位2つを除く採点を合計し、演目の難易率を掛けた値が得点になる。
◆寺内 健(てらうち・けん)1980年(昭55)8月7日生まれ、兵庫県宝塚市出身の38歳。生後7カ月で水泳を始め、小学5年時に飛び込みに転向。此花学院高、甲子園大、甲子園大大学院を経て、ミキハウスに所属。08年北京五輪後に一時引退も、10年に復帰。16年リオデジャネイロなど5度の五輪に出場。1メートル70、68キロ。血液型A。
◆坂井 丞(さかい・しょう)1992年(平4)8月22日生まれ、神奈川県相模原市出身の26歳。麻布大渕野辺高(現麻布大付高)、日体大を経て、ミキハウスに所属。両親、姉、妹も競技経験のある飛び込み一家で、5歳の時に初めて大会に出場した。世界選手権は09年ローマから6大会連続で出場。1メートル71、58キロ。血液型A。
おすすめテーマ
2019年07月14日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
大鵬孫・納谷 左足首負傷で3敗目「捻ったけど大丈夫です」
-
照ノ富士、勝ち越しに王手 左手薬指脱臼の影響は「気合で」
-
サマーリーグの4強が決定 グリズリーズが準決勝に進出 渡辺と八村は欠場
-
豪栄道が休場、3大関不在 右肩痛で不振、秋場所は8度目かど番へ
-
ウィザーズのコーチ 八村のプレーに「とても満足している」
-
河本結 前半終え通算13アンダーで首位タイ イ・ボミは通算8アンダー
-
八村、休養でプレーせずチーム敗退 サマーリーグ終了「成長できましたね」
-
錦織圭が過去3戦全敗…松岡修造氏も絶賛した天才プロ、なぜ20歳で引退?
-
渡辺雄太、NBAサマーリーグ残り試合欠場 グリズリーズは準決勝進出
-
【玉ノ井親方 視点】高安勝ったが…右の使い方物足りない
-
ハレプ初女王!セリーナ56分料理「最高のプレーだった」
-
フェデラー 11年前の雪辱、ナダル撃破 ジョコと決勝
-
飛び込みシンクロ寺内&坂井 東京五輪代表1号決めた!
-
寺内、Vルーティーンでつかんだ!日本人最多タイ6度目夏季五輪
-
寺内&坂井 五輪切符1号に家族ら歓喜 初メダル期待
-
坂井父子で悲願切符「スタートラインに立ててうれしい」
-
高安1差追う 碧山に完勝、荒磯親方評価「安定感ある」
-
白鵬 48度目ストレート給金王手 自身の最多記録更新だ
-
遠藤、大関撃破 後半戦へ気合「引き締めて頑張ります」
-
輝、炎鵬吹っ飛ばしプロ初対決完勝 中学のクラスメート
-
絵里パッと首位浮上 年下20歳河本に「負けたらあかん」
-
河本 母の背中見て首位タイ来た ワクワクの最終日へ
-
ボミ7位 2年ぶり復活優勝へ気合「自分褒めて頑張る」
-
小平 スコア伸ばせず予選落ち、ベガス62で単独首位
-
さくら、彩子ともに7差20位 金セヨンが単独首位浮上
-
ボルト氏 サニブラウンに高評価「もっと速くなる」
-
東京五輪組織委 アーチェリー会場のテスト大会視察
-
アーチェリー サウジ関係者が女性従業員にセクハラ行為
-
“ジョセフ・チルドレン”徳永 落選した選手の分も体張る
-
大阪拳銃強奪事件で負傷、元ラガーマン巡査からお礼届く
-
奥原“秘密兵器”は100均突っ張り棒 16日開幕インドネシアOP
-
渡名喜 4戦オール一本V 左膝負傷から5カ月ぶり実戦
-
ハーフ男子で相沢、女子は鈴木がV 日本勢が表彰台独占
-
馬場、右肩負傷でサマーL次戦欠場濃厚「代表も考えて」