寺内、Vルーティーンでつかんだ!日本人最多タイ6度目夏季五輪

2019年07月14日 05:30

飛び込み

寺内、Vルーティーンでつかんだ!日本人最多タイ6度目夏季五輪
6回目の五輪出場を決め笑顔を見せる寺内(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【水泳 世界選手権 ( 2019年7月13日    韓国・光州 )】 6度目の五輪切符を手にした寺内には勝利のルーティンがある。飛び込み台への階段は必ず左足から上り、試合中に使うタオルの畳み方は演目により二つ折り、三つ折りに分ける。大会前は部屋を徹底的に掃除。「死んで部屋を見られてもいいように」と侍ばりの覚悟を固める。小学6年時のジュニア五輪にTシャツを丁寧に畳んで臨み優勝。日常の奇麗さが演技に反映されたことを機に験担ぎを始め、25年以上がたつ。
 09年4月に一度現役を引退。1年半は会社員として、水着の販売や企画を担当。工場で水着が一針一針手縫いされる現場を見て多くの人に支えられていたことを知った。10年8月に復帰を決断。当時現役の北島康介氏からの「健ちゃん、また一緒にやろうよ」の言葉に背中を押された。

 5度目の出場となった16年リオ五輪は20位で予選敗退。頭をよぎった2度目の引退は柔道男子五輪3連覇の野村忠宏氏からの「また次、頑張ればええやん。自分で終わりを決めず、全力でやれよ」の言葉で吹き飛んだ。五輪本番に不惑を迎えるが、まだやり残したことがある。

 《寺内出場なら夏季最多タイ》寺内が20年東京に出場すれば6度目の五輪。夏季五輪最多タイとなる可能性があるが、馬術の杉谷が東京で7度目の出場を果たす公算が大きく、その場合は寺内は単独2位となる。冬季五輪を含めるとスキージャンプの葛西紀明が8度で最多。スピードスケートで冬4度、自転車で夏3度の橋本聖子が7度で続く。5度の出場者は夏季3人、冬季はスキーモーグルの里谷多英ら5人いる。

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