“理恵2世”体操女子期待のホープが乗り越えられなかった重圧を告白「恐怖というか、不安」
2019年07月14日 20:10
体操
そんな永井さんはその後、一度も五輪に出場することはなく、大学4年生の時に引退。その理由を「マスコミの過剰なプレッシャー」にあったことを明かした。
永井さんは14年アジア大会の日本代表に初めて選出されると、そのルックスで「美人アスリート」として特集が組まれ、マスコミの注目を集めた。公開練習では大勢のカメラマンがシャッターを切り、練習後の取材では競技に関係のないプライベートな質問までされる始末。日に日に永井さんの心は疲弊していった。
さらにアジア大会の本番では、そのプレッシャーから一番得意とする跳馬2回転でまさかの失敗。その後の床の競技でも大きなミスをしてしまい、日本は銅メダルにとどまった。
試合後の取材で「悔しい」とこらえきれずに涙をこぼすと、「かわいすぎる泣き顔」としてマスコミの話題に。この出来事について永井さんは「悔しいというか悲しい」と振り返り、マスコミの過剰な注目について「注目されるとすごく緊張するし、ミスをしたときにまた(マスコミに)書かれる恐怖というか不安があったと」告白。そのプレッシャーから「得意としていた2回転ひねりが飛べなくなってしまった」と打ち明けた。
「体操を嫌いになりそうだった。このプレッシャーを乗り越える自信がなかった」と話し、「リオ(五輪)まで続けられないなと思った」と、大学4年生で体操を引退することを決意した。
そして、日本体育大の4年時に出場した最後の大会。引退することを決めて、プレッシャーから解放された永井さんは、一度は飛べなくなってしました代名詞である「ユルチェンコ2回転」を完璧に決めた。4歳から続けた体操人生の最後を最高の形で飾り、笑顔で体操人生に幕を閉じた。
現在は体操教室の先生として子供たちに体操の楽しさを伝えている永井さん。引退の決断に「後悔はないです」と話し「体操が大好きで始めたので、自分の中では最高の終わり方かなって思うし、本当に体操を続けてここまで頑張ってきてよかったなと思います」と笑顔で語った。
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