佐々木健志が圧倒的V 世界代表逃すも井上康生監督「非常に期待」

2021年04月04日 20:11

柔道

佐々木健志が圧倒的V 世界代表逃すも井上康生監督「非常に期待」
男子90キロ級で圧倒的な強さを見せつけ、3年ぶり2度目の優勝を果たした佐々木健志 Photo By スポニチ
 【柔道全日本選抜体重別選手権最終日 ( 2021年4月4日    福岡国際センター )】 男子の全7階級が争われ、81キロ級は佐々木健志(24=ALSOK)が3年ぶり2度目の優勝。6月の世界選手権(ブダペスト)代表入りは逃したが、24年パリ五輪代表入りへ大きくアピールした。
 いかつい顔に鋭い眼光。昨年12月の体重無差別で争う全日本選手権で3位に入った勢いそのままに、階級別の今大会でも佐々木が圧倒的な強さを見せつけた。1回戦は背負い投げと横四方固めで合わせ技一本。準決勝はわずか16秒で内股一本を決めると、東京五輪代表選手補欠の藤原崇太郎(旭化成)との決勝でも、畳にもつれたところで即座に腕を取って一本勝ち。「東京五輪を逃して悔しい思いをした。パリ五輪に必ず出るという気持ちで臨み、優勝できたのでうれしい」と話した。

 3年前の優勝でアジア大会(ジャカルタ)代表に選出されたものの、本番ではまさかのメダルなし。同年は12月に世界ランキング上位者で争われるマスターズ大会を制覇も、その2カ月後のグランドスラム・パリ大会は初戦負け。安定感のなさが出世を阻んできたが、「今までは“したつもり”だったが、今回は取りこぼしがないように日々過ごした」と普段の練習から見つめ直し、1年5カ月ぶりの81キロ級の試合で一皮むけた姿を見せた。

 全日本では自分よりも60キロも重い100キロ超級の王子谷剛志(旭化成)を2度投げるなどして勝利。準決勝で負傷し3位に留まったが、「令和の三四郎」に一番近い存在であることを示した。過去2年の実績差で世界選手権代表は逃したが、男子日本代表の井上康生監督も「強さを維持しつつ、課題にしてきた安定感が増せば、24年(パリ五輪も)十分に狙っている選手だと思う。今後も非常に期待したい」と高く評価した。

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